第六章 1＿〜In a dream 〜〈冥府の番人〉 ページ2
＿＿【これは、オレの石ダァアアアア！！！！】
鋭い痛みと共に、いつも隣にいたはずの友の獰猛な声が耳に残る。
どうして、と声にならない言葉が脳裏に響くだけ。
痛みと苦しみにもう絶する中、私は＿＿＿夢を見ていた。
『ここは……雲の上？』
真っ白でふかふかとした雲が青い空の上にあった。
その雲の上には、同じく真っ白で神聖的な見た目をしている宮殿が聳えている。
あまりに神秘的な光景に、人である私が見つめていても許されるのかと思える。
〈ゼウス〉どうだ、このかわいらしさ
場面が雲の宮殿の中に変わった。
そこには、数え切れない程の黄金。
その上に腰かける大柄の男、ゼウスと、彼の手に抱えられる赤ん坊＿＿ヘラクレス。
〈ゼウス〉我が息子にかわって皆に礼を言おう
贈り物をありがとう
喜々とするゼウスの隣には、彼の妻であるヘラがいた。
その傍には、伝説上の生き物とされるペガサスまでいる。
『ここは、神の集い場？』
皆、赤ん坊の誕生を祝うように、ゼウスとヘラに祝いの言葉を投げかけている。
そんな中、祝いの場に水を差すように1人の髪が現れた。
燃えている蒼い髪を持った神＿＿＿ハデスだ。
〈ハデス〉麗しいねぇ、もう胸がいっぱいだ。
こんな気分はムサカをノドにつまらせて以来かな
ハデスの言葉に、他の神々は彼に批難の視線を送る。
対象にゼウスは、気楽そうにハデスと肩を組む
〈ゼウス〉もう陰気な顔はよせ。ともに祝ってくれ
〈ハデス〉俺の職場は休みがないもんでね。
ご親切にも、あんたがくださった仕事だ。
残念だけど帰る！
そう吐き捨てたハデスは、ゼウスの腕を振り払い背を向けた。
やれやれと肩をすくめたゼウスは、雲で出来た椅子に腰かける。
〈ゼウス〉そんなに根をつめると死んでしまうぞ。
ハッ！神が過労死か！
おかしくて死にそうだ
手足をばたつかせ、爆笑するゼウス。
ゼウスにつられるように、他の神々も、赤ん坊であるヘラクレスも笑っている。
〈ハデス〉願ったりだ…死んでくれたらな！
ハデスはゼウス達の笑い声を耳にして憎々し気に呟いていた。
第六章 2＿貴方は誰？→←Configuration＿設定＿
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ナギサ(プロフ) - あ"〜……本当に主様やってくれますね。自分好きな言葉をいつもいつも小説に組み込んでくれている…超能力者ですか？？？ (11月25日 16時) (
レス) @page21 id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ふわなさん» お返事おくれてしまい申し訳ありません！誤字がちょびちょび目立ってしまいますが、楽しんでいただけたら嬉しいです！一時期更新停止いたしますが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2021年11月18日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ふわなさん» お返事おくれてしまい申し訳ありません！誤字がちょびちょび目立ってしまいますが、楽しんでいただけたら嬉しいです！一時期更新停止いたしますが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2021年11月18日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - 初コメ失礼します！素敵な作品に合うことができました・・・！お話もかなり続いていてすごいです！文もなんだか頭に入りやすくて！大きな誤字も無いので少しの誤字なら大丈夫ですよ！応援しています！好きなアニメの要素があって好きです！頑張ってください！！ (2021年11月2日 18時) (レス) @page40 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - モモカ🌼さん» ありがとうございます！かなり長いシリーズですのに、それを毎日見て頂けてとても光栄です！今後とも更新頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年9月24日 16時
