ちいさな恋 4th

＊ ページ28

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雄平「どんな奴か気になる？」






「いや……別に。」



今更気にしても仕方ねーじゃん。



雄「まー俺からみたら、相手もAのこと好きだったと思うんだよな。



でも結局離れちゃってさ。」






「…そんな相手いたんだな。」





雄「あいつ、一回決めたら頑固だからさ。(笑)


もう会わないって決めてからは、それっきり。
しばらく経って、会えるチャンスが来ても1回も会おうとしなかったわ。」




そう言われて、昔Aが俺のことめっちゃ避けてた時の事を思い出した。

雄平の言う通り、徹底的に会わなかったよな。




「…そうなんだな。」




そしたら、急にまっすぐ俺の目を見た雄平。









雄「……泣いてたよ、ひとりで。


会えなくなってからしばらく。」









「え…？」






まるで自分に言われてるかのように感じて言葉が出ないでいると、すぐに目元を緩めて




雄「そういう奴だからさ？



兄としては、穏やかな恋愛して欲しいわけよ。(笑)」




“誰かいねーかなー。あいつの事受け止めてくれる奴 ”



いつものようにゆるい口調に戻った。





こういうとこ見てたら、やっぱりAの兄貴なんだなって実感する。







雄「俺のツレにでも会わせてみるか…？」





とか言って目の前でスマホをスクロールし始めた雄平







…は？







「…ちょっ！待てって！」







雄「……何だよ？」





「いや、なんつーか……急じゃね？」




雄「早いに越した事ないって。」





「待てよ。



その………ちゃんとしてんの？そいつ…。


信用できる、ってゆうか…。」






…何を言ってんだ俺は。





雄「はぁ？妹に信用できねーような奴紹介するバカどこにいんだよ。失礼か！(笑)」






…ごもっともです。





「いや、…だよな。悪い。


あの、でもさ…？Aのタイプとは限んないじゃん？」







雄「いや、会ってみたらドンピシャのパターンもあるだろ。」



そう言いながら、スマホに文字を打ち込んでる。





まじでさ、
どこの誰だかわかんない奴になんか会わせたくないんだけど。



どうすんだよ、弱ってるAが勢いで付き合っちゃったりしたら。




…そんでそのまま上手くいっちゃったりしたらどーすんだよ。







いや、そんなん絶対無理なんだけど…！！





「雄平！せめてAに聞いてからに…


♪ 〜


そういったと同時に机に置いてたスマホが受信を知らせる





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「……え？」

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