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四十話 山賊 ページ41

利「ねぇ君、何処かで会ったことあるか?」


利吉さんが、聞いてきた


庄「え、利吉さんとA先輩
お知り合いなんですか?」

あ「えっと、会ったことは無いと思います」

利「そうか、他の人と間違えたのかもしれない
変なことを言ってすまないな」

あ「いえ…」

利「じゃあ、私はこれで
忍術学園に用があるから」

は組「利吉さん、また!」

利「…声を揃えるのやめなさい」



しん「また食べに来ようね〜」

乱「うん!美味しかったもんね」


は組達と話しながら
忍術学園に帰っていた


あ「…!」

庄「先輩?どうしました?」

あ「皆、少し静かにして」

庄「…!皆、喋るのやめて!」

あ「庄座ヱ門、そこの茂みに
私が言うまで隠れていて」

庄「わかりました
一年は組!茂みに隠れるぞ!」


さっき、少し見えた
前に乱きりしんを襲った山賊達が



山賊2「本当にきますかね」

山賊1「ああ、さっきそれらしきガキが
ここを通ったと聞いたしな
帰るにもここを通るだろう」

山賊3「あのガキ共
今日は絶対に痛めつけてやる」

山賊1「そのために
仲間総出で来たからな
もうすぐそっちからも来るだろう」


仲間?そこにいるだけでも
5人はいるのに、まだいるのか?

私だけで対応できるだろうか
隠れて過ごしたいんだけど

あ(は組じゃ
そうもいかないだろうな)



庄「あ、先輩
…焦っている?」


私も隠れなきゃ

庄「どうしたんですか?」

あ「皆、よく聞いてね
前に乱太郎達を襲った山賊が
仲間を連れて来ている」

乱「え、あの山賊!?」

あ「向こうにいただけで五人
しかもまだ来るらしい
貴方達を守りながら戦える自信はない
だから今はここに隠れるよ」

しん「わ、わかりました!」

あ「あと乱太郎、伊助、庄座ヱ門
念のためもっぱんを渡すから
もし、見つかったらこれを使って上手く逃げて
一応、私が山賊を足止めするから」

庄「わかりました」


上手く隠れてやり過ごすのが一番いいんだけど…

四十一話 気づかれた→←三十九話 利吉



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作者名:教六 | 作成日時:2020年7月6日 21時

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