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J115 #1 ページ38

この間の一件から慧くんの精神が不安定なのは分かっていた。

でも、雄也にまで気が回っていなかった。



「雄也っ…!」

「いやだぁっ…!やめてっ、ママっ………!」

「落ち着けっ!!」

「うわぁっ!……あっ」

「こうちゃんっ…!」



書類仕事を終える頃、大きな声に体が反射的に動いた。
俺が駆けつけたときには、そこはもう地獄のようだった。

テーブルの下の割れた食器、部屋の隅で縮こまる雄也、そのほぼ対角線上でこちらもプルプルと震える光とその横で大泣きする大貴。

慧くんだけがその地獄の真ん中に一人突っ立っていた。




「何が起きてんだよ…!」

「雄也がパニックになって、光も大ちゃんもパニックで、」

「雄也か!」



横目に慧くんがふたりをリビングから避難させているのが見て、慌てて雄也の方に駆け寄った。

雄也と目線を合わせるように座って、肩を掴んで目を合わせた。



「雄也、しっかり。俺だよ。兄ちゃんだよ。」

「にっ、ちゃ……」

「大丈夫大丈夫。」

「怖いっ、にいちゃんどこ……」

「ここだよ。よぉく見てごらん?ここにいるよ。」

「にいちゃんっ…にいちゃん……」

「安心して、離れないから。」




兄ちゃんと言いながら俺に縋り付いてくる様子に、昔の雄也を思い出した。

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青空と虹(プロフ) - わざわざ言っていただいたのにすみません……これからもよろしくお願いします! (2021年2月2日 2時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷく顔信者(プロフ) - 青空と虹さん» いえいえ!了解しました、これからも応援しています! (2021年2月1日 21時) (レス) id: 802ab26e17 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - ぷく顔信者さん» はじめまして!コメントありがとうございます。今のところ自分の作品はイニシャルを入れずに伝えたいな、と思っており、入れずに進める方針です。読みづらくなってしまい申し訳ないのですが、誰が話しているのか考察して欲しいな、という作者の我儘です。ごめんなさい! (2021年2月1日 20時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷく顔信者(プロフ) - 初めまして!まだ数話しか更新されていませんが、楽しく読ませてもらっています(´˘`*) 差し出がましいのですが、鍵かっこの初めに誰が話しているかわかるようにイニシャルなど入れていただくことは可能でしょうか…? (2021年2月1日 19時) (レス) id: 802ab26e17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空と虹 | 作成日時:2021年2月1日 0時

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