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さよならのシーン【緑】13 ページ5

“…A?”


“や…ごめん なんか…キラキラしてて眩しかったから”


…俺は

そんな彼女を見る度なんだかいつか消えてしまいそうで




「なあ、高校ん時の制服なんやったん? ブレザー? セーラー?」


「ねえ、今までで一番ご飯食べたのって最大でどのくらい?」



…互いの隙間を埋めるように俺たちはずっと質問をし合って



「50くらいんなった時これまた観たら俺ら全然違うとこで泣きそうやなあ」


「…ねえ、死ぬとき最後に1曲流せるとしたら何の曲にする?」



一緒にいられへんかった過去を埋め、

遠い未来の話をして永遠への祈りを込めて…



「…なあ、好き?」


「…好き」


「ん…」



…今を確かめ合って




「忠義は? 好き?」


「ん〜? おやすみ」


「うっわ最悪」



「うそうそ、好きやって」


「……」



「…知っとるやろ?」


「…うん」



…何度も確かめ合って




彼女は俺ん立場 理解して我儘言うこともあらへんかったし


余計なことはなんにも聞かず

余計なことはなんにも言わず



…ただ、いつも静かに寄り添ってくれるだけやったから

俺は彼女の前ではすっかり安心しきって



…普通の、恋をする


普通の、男やった

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Aki(プロフ) - 初めまして。たまごさんの作品には芯と真があって、心を抉られながらもその毒性ある棘を触ってしまいます。素敵な物語、されど味わったことのある表現できなかった過去の感情が溢れてきて、気持ちの整理が少々追いつきませんが、素敵な作品をありがとうございます。 (2019年10月24日 1時) (レス) id: 25a44a4956 (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - 『さよならのシーン』 うまく言えないけれど、切なさで胸がドキドキして泣きそうでした…素敵なお話ありがとうございました♪ (2019年10月23日 3時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - つい一気読みしてしまいました。切なくて胸がいっぱいになりました。たまごさんの作品はいつも心にスッっと響くものばかりで感動しています。次の作品も楽しみにしています。 (2019年10月23日 1時) (レス) id: cfcb601f80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまご | 作成日時:2019年10月22日 23時

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