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「お疲れさまですっ」
『お疲れさまですっ。今日もお白湯ですか?』
「いえいえっ。今日は ティータイム☆プリンセス の気分で優雅にアッサムティーですっ♪」
『ほほぉ〜っ ティー☆プリ!新たな市場発掘ですねっ。さすが隆平くん!』
「いやいやっ!Aちゃんの識者ぶりに比べたら、某なぞまだまだ小童っ!」
オトモダチになった当初は挨拶が精一杯だった私達も、オススメ作品を教え合ったり感想を言い合ううちに自然な会話ができるようになった。
そんなある日。
『アニジャポ!?』
「そう。行ったことない?」
『うーん、行ってみたいんだけど、この趣味を共有してるリア友もいないし、SNSもやってないから現地で会う友達もいないし、ちょっと敷居が高くて…。』
『それがどうかした?』
「それならば、某が誇り高き孤高の姫君の楯になりましょうぞ!」
『え?』
「お供しますぇ、姫。」
そう言って隆平くんは左手を胸に当ててスッと立て膝をついた。
『…せっ、戦国夢想の竹千代っ…、死ぬっ、、』
「さぁすが姫っ♪♪」
またも絶妙なタイミングで私の琴線に触れてくる神チョイスに悶絶する私を見て嬉しそうに笑ってくれた隆平くんと、日本最大のアニメフェス アニメジャポンへ行くことになった。
プシュー……
ガタンガタン……
"最寄り駅やと人が多くてドキドキするやろうから、お手数ですが2つ前の駅のホームで一旦待ち合わせしまひょっ"
そんな隆平くんの有難いお気遣いにしたがって、電車を降りる。
閑散とした駅のホームのおかげで隆平くんをすぐに見つける事ができた。
「ここです、ここです、こっこでぇーっす!」
『あっ!』タタタッ
『おはようございますっ、』ペコッ
「こちらこそ、おはようございまするっ!」ペコッ
オレンジと薄いブルーのマドラスチェックのネルシャツを腕捲りして、ジーンズにスニーカー姿。
に、おっきな登山用みたいなリュック。
いつも仕事帰りの漫喫でしか会ってないから、私服の隆平くんが新鮮だった。
『…、、』
「どうしました?」
『もっとアニメが全面に出てる洋服なのかなぁって思ってたからちょっと意外で…、』
「ボク、女の子とお出かけなんて初めてやから、Aちゃんに恥ずかし思いさせないように、色々研究してみましたんやけどっ、、」
「…どぉ…、です…か?」
『…ぜんぜん、、いい、です、、』
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がくたん(プロフ) - むあさん» こんにちは!とんでもない鈍レスで大変申し訳ありません(深謝) 未曾有の事態により肉体的にも精神的にも時間的にも余裕なく、お話を書ける状態にありませんでした。時間はかかりますが、いつか必ず再開したいと思ってますので気長にお待ちいただけたら嬉しいです。 (2020年7月4日 11時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
むあ(プロフ) - こんにちは。いつも楽しく拝読しております。まるちゃん!言いそう〜言いそう〜と、ニヤニヤ、キュンキュンしてます(笑) (2020年3月13日 17時) (レス) id: 9ee18250ed (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - sangozygoさん» さんごさーーん!まさかのオレンジやろ!?こないだの堕ちまくった大倉くんが浮かんで、つい緑に変えてしまおうかと思ったのはここだけの話(笑) これから映画のプロモで露出が増えるから、さんごさんの脳内(ストーリー製造機)もフル回転よね!←期待とおねだり(笑) (2020年2月14日 6時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - がくたんさぁぁーーーん!!不意打ちオレンジ!!そしてヲタク!!楽しみだなあ。楽しみ過ぎるなあ!! (2020年2月13日 22時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - むあさん» 早速奥さまからコメントをいただけるなんて、幸せの極みであります!ほっこりキュンキュンできるお話になるよう頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します! (。-人-。) (2020年2月13日 17時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:がくたん | 作成日時:2020年2月13日 17時