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48話 ページ8

どうしよう。
何故だかとてもリヴァイ兵長に会いたい。会って何をどうこうする訳でもないが、彼の隣にいたくなった。

あぁ、そうか…。

今日彼が理由もなく会いに来てくれた時、こんな気持ちだったのだろうか。
ただ一緒に居て、その場を共有し、時間を共にする。それだけの事に、とても焦がれた。

調査兵団が使っている兵舎に行く2人の後ろ姿を僕は羨ましそうに眺めている。

中に入っていった彼等を見届けて、僕は掌に汗がじんわりと滲んでいたのに気付いた。それはきっと、これから彼に会いに行きたいという自分の希望に対する緊張。

調査兵団の宿舎の入口に着くが、中に入る1歩が踏み切れない。元々自分が使っている宿舎と同じ構造なのだから、躊躇う必要はないのだがどうも足が動かない。

やっぱりやめておこうか。
そう思っていると

「あれ、君駐屯兵の人?今日訓練に参加してたよね?」

声のする方に目をやると、まだ制服姿の調査兵が居た。

あれ、誰だろう。

ハンジさんの班には居なかった、初めて見る顔だ。しかし、向こうはこちらを認知している。

「ぇ、と、はい」

とにかく返事をしなければと声にしてみる。それに調査兵は気を良くしたのか、笑みを浮かべてこちらに歩み寄って来た。

「やっぱり、それですぐ分かったよ」

それ、とは、髪の毛の事だろう。

「中に入らないの?誰かに用?」

「いや、その」

「気になって来ただけ?」

「…えと」

勢いだけで投げかけられる質問にハキハキと答える事が出来ない。

なんだろう、僕はこの感じを知っている。

近くまで来た調査兵に腕を回され肩に手を置かれる。思わず身を強ばらせてしまった。

「良かったら話でもしないか?ていうか君小さいね、女の子みたいだ、身長いくつ?」

止まらぬ言葉に随分と動揺してしまい、うまく返事が出来ない。
そして何より、肩に置かれる手がどうも嫌だった。

「良かったらさぁ、俺の部屋でゆっくり話でもしない?」

近い、近い。顔の距離が近い。
体が密着するように肩から抱かれて、気持ち悪い。

まさか調査兵団にこういう人がいるなんて思いもしなくて、驚きと焦りと嫌悪しか感じなかった。

どうしよう、これから訓練を共にし、いずれ壁外調査にも参加する以上調査兵団との間に問題を起こすわけにもいかない。

どうにかうまくかわさないと。

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やし野(プロフ) - Soleilさん» ありがとうございます、絵を褒めてもらえるのは嬉しいです!! かっこいいと言われて主人公くんも喜んでるはず!笑 (2018年7月10日 17時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)
Soleil(プロフ) - イラスト拝見させて頂いたのですが、めっちゃかっこいいですね!絵がとてもお上手ですね (2018年7月10日 14時) (レス) id: bc0cb92646 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - Rainさん» 嬉しいお言葉たくさんありがとうございます〜!マイペースに頑張っていくので宜しくお願いします!! (2018年7月2日 17時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)
Rain - すっごく面白いです!!これからも頑張って下さい!応援してまーす!更新楽しみにしてます! (2018年7月1日 22時) (レス) id: e08e47c2f9 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - Soleilさん» ありがとうございます。コツコツ書いていくので今後とも宜しくお願いします(^O^) (2018年6月25日 21時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やし野 | 作成日時:2018年3月31日 23時

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