44話 ページ4
思わず何が？と聞き返しそうになった。
泣いてる？誰が？
と、兵長の質問の意味が分からくて混乱した。
ふと頬にツゥと何かがつたう感覚がはしり、まさかと思って自分の頬に触れてみた。手を離し指先を見てみると濡れている。
「あれ？」
気付かぬうちに涙を流していた、なんて経験はなかったため混乱した。
ロイドとリチェがこちらに向かってくるのが見えると反射のように袖で涙を拭った。
「おい」
真上からかけられた言葉にハッとする。
そうだ、今彼の上に乗っかってる状態だ…！
勢いよく飛び起きて「すみません！」と再度謝る。
「あの、助けてくださってありがとうございます、お怪我は…」
本当に申し訳ない、たかが自分の為にあんな危ない受け止め方をしただなんて。こんな事で兵士長が怪我をしたとなると大変だ。
彼に手を差し出す。じっとそれを見詰めたかと思うと握り返してくれた。起き上がるのを手伝うように掴まれた手を引き上げる。
それとほぼ同時に2人が地面に降りてきた。
「A！大丈夫！？」
「おいおい、お前が立体機動をミスるなんて……あ！」
駆け寄るロイドが何かに気付いたように声を上げると2人はピタリと止まり敬礼する、兵長に向けてだ。
自分も今馴れ馴れしく手を取ってる場合ではない、彼が立ち上がったを確認するとさっと手を離し2人と同じ位置まで下がった。
それと同時にリヴァイ班の面々が揃った。
こうして改めて顔を合わせるのは2年前が最後だ、無礼のないように挨拶を済ませる。
「あれ、ハンジさんは一緒じゃないの？」
ペトラさんが当たりをきょろきょろと見回しながら問いかける。
「私達はAとの立体機動の訓練指示を頂いてました、ハンジさん達は新兵器の試し打ちに」
と、リチェがハキハキと答える。
ペトラさんは「なるほどね」と苦笑を浮かべていた。
ハンジさんは部下をほっぽり出して研究に勤しむことが多々あるらしい。
さっきまで無意識に流れていた涙も突然のことが続いて引っ込んだようだ。
少なくともチェとロイドにはバレてない。
リヴァイ兵長には見られてしまったが、そもそも彼の目の前では盛大に泣いてしまった事がある、恥ずかしさがない訳では無いが2人に見られるよりかはマシだ。
この後は親切にもリヴァイ班の人達が立体機動の訓練を一緒にしてくれることになった。
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やし野(プロフ) - Soleilさん» ありがとうございます､絵を褒めてもらえるのは嬉しいです!! かっこいいと言われて主人公くんも喜んでるはず!笑 (2018年7月10日 17時) (
レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)
Soleil(プロフ) - イラスト拝見させて頂いたのですが、めっちゃかっこいいですね！絵がとてもお上手ですね (2018年7月10日 14時) (レス) id: bc0cb92646 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - Rainさん» 嬉しいお言葉たくさんありがとうございます〜！マイペースに頑張っていくので宜しくお願いします！！ (2018年7月2日 17時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)
Rain - すっごく面白いです！！これからも頑張って下さい！応援してまーす！更新楽しみにしてます！ (2018年7月1日 22時) (レス) id: e08e47c2f9 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - Soleilさん» ありがとうございます。コツコツ書いていくので今後とも宜しくお願いします(^O^) (2018年6月25日 21時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やし野 | 作成日時：2018年3月31日 23時
