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勝利と禰󠄀豆子の日光克服 ページ8

鬼の体がさらさらと崩れる。

(切った・・・勝ったんだ。)

Aは炭治郎の方を振り向く。

炭治郎は涙を流していた。

(そうだ、禰󠄀豆子ちゃんは)

夜が明けた。

身を隠せていないのか?まさか・・・


「おはよう」


声が聞こえた。

太陽の下に立つ禰󠄀豆子が見える。

こちらに歩いて来ている。

「よかった。よかったねぇ。」

ね?と首を傾げる。

『禰󠄀豆子ちゃん・・・』

両手で口元を覆ったA。


炭治郎は目を見開いて手を伸ばす。

禰󠄀豆子を抱きしめて声を上げて泣いた。


「よかった・・・!!よかったあああ禰󠄀豆子、無事でよかったあああ」


時透と玄弥も崖を降りてきた。

禰󠄀豆子の様子を訊ねる時透。

Aも遠慮がちに近づいた。

淡々と話すAたちに、ダダダ・・・と近づく足音が一つ。

ガバっと抱きしめられる。

『ほわっ!?』


「うわああ勝った勝ったぁ!みんなで勝ったよ。凄いよおお!!」


蜜璃が走って来たのだ。

生きてるよおお!!と炭治郎に抱きつく蜜璃。

(そっか。勝ったんだ。生きてる。)

蜜璃を見ていると、じわじわと喜びが溢れて来た。

『良かったよ〜!!』

涙を流して笑っている蜜璃に、Aも抱きついた。



気づくと、他の四人は気を失っていた。

(頑張ったんだなぁ。)

Aはそっと頭を撫でる。

隠たちが到着する。

Aは手を挙げた。

『こちらでーす。あ、足を怪我しているようでしたので気をつけてあげてください。』

隣でニコニコしている禰󠄀豆子を見て、隠が目を剥いた。

「え、どうしたんですかこの子は!?」

『それが、なんというか・・・』

Aにもよくわからないが、太陽を克服したらしいことを伝える。

炭治郎と一緒に、禰󠄀豆子も運んでもらった。

まだなんとか動けそうだったので、虎鉄のところへ向かう。



『良かったです。ご無事で。』

「こちらが刀です〜。申し訳ありません本当に、大事なときに間に合わず・・・」

虎鉄はあわあわと刀を出してくる。

『大丈夫ですよ。』

礼を言って刀を抜いた。

刀身は前よりも濃い薄紅色に染まった。

緑色の反射光もわかりやすい。

息を呑む二人。

「綺麗だ・・・」

『これが本当の玻璃の呼吸の色、なのかもしれませんね。』

犠牲者にはささやかな弔いをして、里は別のところに移るそうだ。

墓にそっと花を供えた。

鉄珍への挨拶を手短に済ませ、Aも里を出ることにした。

そして療養→←夜明けは近い



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ひかる(プロフ) - ミユさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(*^^*) (5月7日 7時) (レス) @page42 id: c4c9e482b4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 普段小説などで泣かないのですが、大泣きしました。この作品大好きです。 (5月6日 22時) (レス) @page45 id: 14f11f958d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかる | 作成日時:2024年3月9日 9時

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