検索窓
今日:375 hit、昨日:188 hit、合計:12,683 hit

夜明けは近い ページ7

玄弥が投げた木で、足止めを食らった本体の鬼。

禰󠄀豆子が追うが、なかなか追いつけない。

(炭治郎君、足が・・・)

「憎」の鬼との戦いの時だろう。

ここまでやられていたとは。

足に力を集中させて、本体に飛びかかるA。

Aが頸を切ろうとしたとき、本体の鬼が巨大化した。

「弱い者いじめをォするなああああ」

怯まない。

何百もの人を喰らった鬼の、ただの屁理屈だ。

(でも、握り潰される・・・まずいかも。)

ガッと衝撃があって、Aは解放された。

炭治郎たちが追いついて来ていた。



禰󠄀豆子の血鬼術で怯んだ鬼の腕を、玄弥がちぎりとる。

その反動で、鬼が崖から落ちる。

Aも巻き込まれた。

『ぐっ・・・』

なんとか受け身を取る。

全身を打ち付けられることは辛うじて避けた。

鬼の頸を切ろうとしていた炭治郎、そして禰󠄀豆子も一緒に落ちて来ている。

二人は無事だろうか。

(・・・!追わないと!)

本体の鬼が歩いていく。

ドスッと地面に刀が刺さった。


「炭治郎それを使え!!」


時透が刀を投げて来ていた。

そして時透と揉めている男の人・・・。

何か刀のことを言っている。

あれが蛍さんなのだろうか。

ポカポカ殴りつけられている時透。

まだ崖から顔を出している。

(何か伝えようとしている?)

Aが上を向くと、優しい顔で微笑んだ。


「よく頑張ったね。A。」


はっと目を見開く。

時透はすぐに見えなくなった。

Aは起き上がる。

「ヒノカミ神楽 円舞一閃」

時透に渡された刀を握り、炭治郎が踏み込んだ。

あの体のどこに、そんな力が残っていたのか。

そう思うほど強烈な踏み込み。

巨大化した、鬼の頸を切った。



(いや、まだだ。)

鬼の体は崩れていない。

里の人を襲おうとしている。

Aは跳躍。

鬼の前に立ち塞がった。

(鬼の気配は・・・この鬼しかない。本体は?)

逃したのか。

Aの耳に、炭治郎の声が届いた。

「A!心臓だ。心臓の中!」

炭治郎が袈裟斬りにする。

飛び出してきた本体が、逃げようと足を動かしかけた。

『玻璃の呼吸 弐の型 繊月一閃』

刀が小さな鬼の頸に食い込む。

(振り抜け!)

出来る出来ないではない。

Aがやらなければいけない。今、ここで。


Aは全身の力を込める。

ドクン、と心臓が音を立てて体が熱くなった。

ガッと刀が入り込む。

そのままAの刀が、鬼の頸を切った。

勝利と禰󠄀豆子の日光克服→←恋柱の蜜璃さん



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひかる(プロフ) - ミユさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(*^^*) (5月7日 7時) (レス) @page42 id: c4c9e482b4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 普段小説などで泣かないのですが、大泣きしました。この作品大好きです。 (5月6日 22時) (レス) @page45 id: 14f11f958d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひかる | 作成日時:2024年3月9日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。