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時透さんは ページ35

「次々と・・・振って湧く・・・」

上弦の壱が言う。

現れたのは岩柱・悲鳴嶼行冥だった。


悲鳴嶼と実弥で上弦の壱と渡り合う。

Aは一時離脱し、時透の元へ向かった。


『時透さん!!』


グッと身を乗り出す時透。

時透の肩に刺さった刀を抜いて止血する。

(この怪我じゃ・・・もう・・・)

Aは浮かんできた考えを振り払った。

(大丈夫。時透さんは助かる。全員で勝つ。)

「Aは戻って!俺が玄弥のところに行くから。」

立ち上がったAに時透が言う。

「ありがとう。」

迷いを見せたAを、時透が真っ直ぐに見据える。

Aは口を結んで頷いた。



上弦の壱の斬撃を、悲鳴嶼が砕いて相殺していく。

ふうっと息を吸ったA。

体が熱くなる。

痣を発現させた。

悲鳴嶼と実弥が、抜群の連携を見せている。

はっと気づいて、Aは位置を変えた。


「風の呼吸 漆の型 頸風・天狗風」

「岩の呼吸 壱の型 蛇紋岩・双極」

『玻璃の呼吸 伍の型 天弓燦々』


玻璃の呼吸は風の呼吸が元だ。

相性は抜群。

連携して戦える。

『玻璃の呼吸・・・』

頸を斬るまで畳み掛ける。

が、離れていたAたちに攻撃が入った。

背筋が寒くなる。

実弥たちにも何が起こったかわからないようだ。

攻撃の中から上弦の壱が現れる。

刀から短い刀が何本か生えたような、長い刀を持っていた。

(あの刀を振れるの?)

見たところ戦いやすそうには見えない。

だが脅威となっていることは事実だ。

上弦の壱の猛攻が始まった。


「月の呼吸 漆の型 厄鏡・月映え」

「捌の型 月龍輪尾」

「玖の型 降り月・連綿」

「拾の型 穿面斬・蘿月」


防戦一方を強いられる。

(どうにかしないと。なんとか・・・)

「不死川!A!!」

悲鳴嶼が叫んだ。

時透が動く。

Aは目を逸らしていたことを、目の前に叩きつけられた気がした。

(時透さんは死ぬ気だ。)

『っ・・・!』

グッと足に力を入れる。

『玻璃の呼吸 参の型 細氷至軽風』

悲鳴嶼、実弥もそれぞれ攻撃を入れる。

時透は攻撃を掻い潜り、上弦の壱の懐に飛び込んだ。

(まだ頸が斬れていない。)

その瞬間、弾丸が飛んできた。

上弦の壱が弾いても、回り込んで命中する。

玄弥が生きていた。

安心した次の瞬間には、木が巻き付いて上弦の壱を固定する。

まさか玄弥が、血鬼術を使っているのか。

上弦の壱→←遭遇



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ひかる(プロフ) - ミユさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(*^^*) (5月7日 7時) (レス) @page42 id: c4c9e482b4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 普段小説などで泣かないのですが、大泣きしました。この作品大好きです。 (5月6日 22時) (レス) @page45 id: 14f11f958d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかる | 作成日時:2024年3月9日 9時

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