検索窓
今日:430 hit、昨日:188 hit、合計:12,738 hit

無限城突入 ページ33

柱たち全員が集結していた。

「無惨だ!!鬼舞辻無惨だ!!奴は頸を斬っても死なない!!」

悲鳴嶼の一言で、瞬時に全員が動き出す。


「霞の呼吸 四の型・・・」

「蟲の呼吸 蝶の舞・・・」

「恋の呼吸 伍の型・・・」

「水の呼吸 参の型・・・」

「風の呼吸 漆の型・・・」

『玻璃の呼吸 四の型・・・』

「ヒノカミ神楽 陽華突・・・」


いけるんじゃないか。

そんな希望を抱いた瞬間、柱たち全員の下にぽっかり穴が空いた。

技を出せないまま落ちていく。


「これで私を追い詰めたつもりか?貴様らがこれから行くのは地獄だ!!」


高笑いをする無惨に炭治郎が叫んだ。

「地獄に行くのはお前だ無惨絶対に逃がさない。必ず倒す。」



(何だろう・・・亜空間?)

上下左右がめちゃくちゃだ。

途中で見つけた手すりを掴み体を持ち上げる。

冨岡も同じところに着地していた。

『炭治郎君!』

すぐ近くを落下していく炭治郎を視界に捉え、Aは声を上げた。

すかさず冨岡がガシッと羽織を掴む。

勢いを殺した炭治郎が着地に成功した。

「ありがとうございます!助かりまし・・・」

そう言いかけた炭治郎に異形の鬼が襲いかかった。

振り向きざまに一閃。

パッと後ろの襖が開いて、ぬらりと大量の鬼が現れた。


「水の呼吸 陸の型 ねじれ渦」

「水の呼吸 参の型 流流舞」

『玻璃の呼吸 四の型 揺蕩い桜雨』


さすがは水の呼吸の兄弟弟子だ。

合わせやすい。

「行くぞ。」

てちてちと歩いていく冨岡を追いかける二人。

無惨に向かって走り出した。



ガタンと足元の襖が開いた。

ふわりと落下する感覚。

端の方にいた炭治郎は、グッと枠を掴んで這い上がった。

(手が届かない!)

真ん中あたりにいたAには掴むところがない。


「A!」


Aに冨岡が叫んだ。

『師範、先に進んでください!』

こうなったら腹を括るしかない。

Aはそう言って体を捻り、落下した先に着地した。

『玻璃の呼吸 壱の型 薄玻璃旋風』

出てきた鬼を斬り伏せて進む。

何か紙をくっつけた鴉が、しのぶの訃報を知らせながら横切った。


(しのぶさん・・・)


思い出が溢れてくる。

上弦の弐と戦ったのだ。

あんな、小さい体なのに。

(いや、駄目だ。)

Aは奥歯を噛み締めて、踏み込みに力を入れる。

早く冨岡と合流しなければ。

鬼舞辻無惨を倒しに行こう。

遭遇→←緊急招集



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひかる(プロフ) - ミユさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(*^^*) (5月7日 7時) (レス) @page42 id: c4c9e482b4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 普段小説などで泣かないのですが、大泣きしました。この作品大好きです。 (5月6日 22時) (レス) @page45 id: 14f11f958d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひかる | 作成日時:2024年3月9日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。