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呼吸の強化 ページ3

次の日も同じ場所で鍛錬する。

明日までにと言っていたが、来てくれるのだろうか。


『玻璃の呼吸 伍の型 天弓燦々』

地面を強く蹴って跳躍。

すたっと着地。


時透には及ばないが、かなり威力が上がったと思う。

『あ、時透さん。』

気配を探っていたこともあり、今日は見つけることができた。

木々の間をくぐってスタスタ歩いてくる時透。


「少しはましかな。」


Aの技を見て言う。

木刀を受け取って、今度は霞の呼吸の型を全て見せてくれた。

『ありがとうございます。』

踵を返して歩いていく背中に声をかける。

時透は振り返らず、森の中に消えた。


『よし!せっかくなんだから、頑張ろう。』


柱に稽古をつけてもらえるとは運がいい。

炭治郎もなにやら修行しているようだし、負けないように励むことにしよう。



そうして数日。

時透はなんだかんだ、毎日様子を見に来た。

冨岡の継子と知っているからなのだろうか。

すぐ忘れるから、と言う割には気にかけてくれている気がする。



今夜はずっと見なかった炭治郎が、やっと宿に戻ってきた。

『おかえり、炭治郎。どうだった?』

「A!ただいま。実は、縁壱零式っていう絡繰人形で・・・」

ここ数日の出来事をお互いに話す。


ちなみに、炭治郎の刀は得られるようだ。

(それならよかった。)

ほっと胸を撫で下ろす。

炭治郎の刀鍛冶の蛍さん、だっただろうか。

ただ癇癪を起こしていたのではなかったらしい。


『私はね・・・』

「時透君が?」

Aが時透のことを話すと、炭治郎は驚いていた。

『あれ、炭治郎君、何か関わりがあるんだっけ?』

「そういうわけじゃないけど、偶然話したんだ。」


そのまま二人は玄弥の部屋に向かう。

『玄弥君、久しぶり!最終選別から会ってないよね。元気だった?』

玄弥は黙って、そっぽを向いた。

(あれ、機嫌悪いのかな?今更って思ってる?)

炭治郎が戻るまでは話さなかったから怒っているのだろうか。

炭治郎も話しかける。

なんやかんやと話していると、最終選別のときのことになった。

「てめぇは俺の腕を折ってんだからな!忘れたとは言わせねえ」

(あー、あれか。)

あれに関しては、半分はAが悪い。

どう言おうか考えていると、炭治郎が口を開く。

「あれは女の子を殴った玄弥が全面的に悪いし仕方ないよ。」

(炭治郎君、ど直球!)

上弦襲来→←霞柱の時透さん



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ひかる(プロフ) - ミユさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(*^^*) (5月7日 7時) (レス) @page42 id: c4c9e482b4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 普段小説などで泣かないのですが、大泣きしました。この作品大好きです。 (5月6日 22時) (レス) @page45 id: 14f11f958d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかる | 作成日時:2024年3月9日 9時

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