Sweet Lesson2

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“ゴシゴシ”



2人で黙々と皿を洗ってると



まくってた袖がだんだん落ちてきて濡れそうになってた


濡れそうだけど、今手泡だらけだし…


あともう少しだからこのままでいっかって思ってると



「袖濡れそうじゃん」



って言って泡を流して手を拭くと



ひろが私の袖に触れた



後ろから抱きしめられるみたいな体勢で袖をくるくるされてて心臓が一気にうるさくなった



片方の袖をまくり終わると



「ん、こっちも」


ってもう一個の方もやり始めたひろ



決してきれいにまくってくれるわけじゃないのに、

不器用なりに少しおおざっぱにしてくれてるとこが

すごいひろらしいなぁって思ってた





距離が近すぎてひろの声がダイレクトに聞こえてくるし、ひろの匂いに包まれてるし、



1人でパニックになってると、



「はい！できた！」



って少年みたいな笑顔で言ってくるひろ



ひろは無意識でこんなことやっちゃうんだって思うと心がモヤモヤしてきた



「ありがと！じゃあ残りの皿も洗おう！」



「おっけー」



私ばっかり意識してて、なんか自惚れてた…



考えれば考えるほどマイナスな方にいっちゃって落ち込んでると



「うりゃっ！」



ってひろが私の鼻に泡を付けてきた



「わっ！やったなぁー？笑 くらえ！」



仕返しにひろの鼻にも泡を付けた



「このやろー！どうだ！」



しばらく泡の付け合いが続いて


ひろの顔をみると泡だらけで



「あははは！笑 ひろやばいよ！顔」



「Aもやべぇよ笑」



それから2人で自分の顔を鏡で確認して笑い合った



「はぁーお腹痛い笑」



あれから泡を落として



2人でテーブルのそばに座った



「ひさびさにこんな笑ったかも」



「俺も、あー楽しかった」



「たまには、はしゃぐのもいいね！」



「そーだな」



少しの間沈黙になって




「そろそろ俺帰ろうかな」



ってひろが言った



「うん、こんな時間だもんね」

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