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No.77 ページ41
結人「土方殿!!」
私は銃弾に倒れた土方を揺り動かす。
ギリギリで息があったようで僅かに目を開けた。
そして微かな声で言った。
土方「結人か・・・当たりどころが悪かったらしい・・・もう持たねえ。」
苦しそうに言葉の合間合間に喘ぐ。
結人「喋るな・・・!!」
土方「は・・・喋っても・・・喋らなくても同じだ・・・俺はいずれ死ぬ・・・。結人、俺・・・近藤さんと沖田・・・それから他の隊士達に・・・会ってくるよ・・・。
寿命を全部・・・生きられ・・・なかった・・・のが、悔しいが・・・。」
だんだんと途切れ途切れになっていく土方の声。
結人「もう喋るな!!貴方の気持ちは十分わかった!!だからもう・・・!!」
見ると土方は涙をこぼしていた。
土方「俺は・・・この世に・・・生まれ、て・・・良かった・・・!!」
そう言って土方の手が、頭がカクンと落ちた。
結人「土方ァァァアアアアアッ!!」
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作者名:さすらいの作者 | 作成日時:2017年11月22日 15時