No.42 ページ3
声がした方にいくと彫りの深い同じ年位の男の子が捕まっていた。
山賊4「あぁ、宮次郎様
顔を見てみるとテレビに出ている成龍悠貴によく似ている。
結人「・・・隔離部屋へ入れておいてくれ。こやつの話を聞く。」
山賊4「はっ。」
彼が連れられていく後ろ姿を見ながら室伏が問う。
室伏「お知り合いで?」
結人「・・・いや、ただ見たことのある顔だと思っただけでござる。
人違いでなければ彼は"あれ"で間違いはないでござる。」
室伏「"あれ"と申しますと、結人様や貴女の探し人と同じ・・・。」
室伏は私の言おうとしていることが解っていた。
結人「そう、"未来世界人"でござる。拙者と、私と同じ・・・"未来世界人"。」
すると兵藤が声をあげる。
兵藤「ならさっさと聞いちゃいましょ。お仲間なら俺は貴女の警護抜けますからねー。」
天野「何故ですか!?この任務は浩太様直々に命じられた事。勝手に外れることは赦されない!」
やはり天野がつっかかる。
兵藤「だってよぉ天野ちゃん、"未来世界人"とやらは皆が俺達より少し劣るがそれなりの剣の使い手なんじゃねぇの?
ですよねー、結人様ー?」
軽く聞いてくる。その軽さに虫酸が走るが誤解を解くため答えておこう。
結人「・・・それは誤解です。
"未来世界人"の皆がそれなりの剣の使い手ではありません。
むしろ剣の使い手はほぼ皆無と言っても過言ではないんです。
だから彼が剣ができるか何て解りません。」
兵藤「へー、なんで?」
もうひとつ質問が出た。
しかし開国され剣が廃れた等とは言えず。
結人「・・・長生きすれば解りますよ。」
こう答えるしかなかった。
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作者名:さすらいの作者 | 作成日時:2017年11月22日 15時