魔界でのルシア ページ19
「にしてもだ！お前さんよく姉貴にあんな態度取れるよなぁ？」
「？」
わかってないという様子のアルトにスカルはため息をついた
「いいかい？お前さんが契約した姉貴は見た目通り高貴な魔界の大君主様なんでやす。もう何十年も前の前の話！ある時姉貴は突然魔界に現れたと思ったら、歴代の支配者達を殺し始めたんでぇ。そりゃもう強く美しいその様に魔界の誰もが見惚れ、忠誠を誓った！その時の魔界は争いが絶えなくていくつもの地域に分断されて領土を巡ってそこかしこ血まみれでそりゃもう地獄絵図よ！でも、それを姉貴は根本的に変えたんよ！弱きを助け悪しきを穿つ！そりゃ未だに麻薬取引とか危なっかしいもんはそこら蔓延ってっけどまぁ魔界だし魔界にいる限りは死にやしない。人間界は別だけどな？兎に角魔界は身分の格差もほとんど無くなり皆平等！姉貴は誰のヘイトも集めずに今もトップの座に君臨してるえっらい悪魔なんでやすよ！…ま、今じゃそれも皿洗いの駒に使われ…」
「誰が駒だって…？」
「ギャァァァァ！姉貴いつの間にぃぃぃぃ！」
いつの間にか背後にいたルシアにスカルは叫び声を上げてアルトの背後に周りガタガタと震えだした
が、アルトはそんなスカルをお構いなしにルシアに抱きついた
勿論スカルはなす統べなくルシアに捕まり頭蓋を引っ張られた
「全く…コイツはすぐ調子にのる…そちらは終わったか？」
「いでででで！姉貴！もげちゃう！頭と杖が分離しちまいますぅぅぅ！」
阿鼻叫喚のスカルはさておきアルトはコクコクと頷いた
「よし、では森に行くぞ。行動しなくてはいけなかったから使えなかったが今ならイケるだろう。スカル、私が言いたいことはわかるな？」
「へぇ！…よっと！」
ルシアの一言でスカルは痛む体に泣きながら一回転した
するとスカルはアルトソックリの姿に化けた
「どーよ！」
『すごい！そっくりだ！』
「でへへへ…もっと褒めてくれてもいいんでやんすよ？」
「はいはい戯れはそこまでだ。貴様にはアルトの身代わりを命じる。貴様は演技力が絶望的だからな…とにかく何も喋らず静かにしてろ。何か人間共から命令があれば文句言わずにやれよ？怪しまれたら私に面倒がくる。」
「へい！ガッテン承知！」
そう言うとスカルはスタタタとかけて行った
(さて…ここからが本日の目的だ…アルトを怖がらせる…その為にはルシア自身が恐ろしく、近くにいたら危ないと思わせることが必要だ。はてさて、どうするべきか…)
こちらを見つめるアルトを目にルシアはニヤリと広角を上げた
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闇鍋ソース(プロフ) - ナイフさん» ありがとうございます！今後も作る機会があれば続きを書きますのでよろしくお願いいたします (2019年8月17日 1時) (
レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
ナイフ(プロフ) - シリアスとギャグの使い分けがとても巧で、あっという間に最後まで読んでしまいました。とても面白かったです……。素敵な作品をありがとうございます。 (2019年8月16日 23時) (レス) id: db7c72b981 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - いちごシロップさん» コメントありがとうございます！頑張らせて頂きます！ (2019年5月2日 2時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
いちごシロップ - 悪魔と人間が友達になる、って冒頭からほっこりしちゃいました。でもシリアスな場面もあって…。とにかくとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年5月1日 23時) (レス) id: 99dc49cbe7 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - まゆみさん» 人外×人間が大好きなんですよ…！ (2019年3月31日 19時) (レス) id: 32007db41f (このIDを非表示/違反報告)
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