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村への帰還 ページ13

「おーい、起きろ。朝だぞ。」

朝の6時半
アルトが村に戻らなくてはならない時間の30分前
ルシアはアルトを叩き起こした
布団を引っ剥がすとアルトはブルリと体を震わせ歯をガチガチと鳴らした
そしてすぐさまノートをとり

『あと五分だけ…(´・ω・`)』

と返した
しかしルシアは首を横に振った

「ダメだ。村人が少ない時間に帰らなくては怪しまれる。これでも譲歩したほうだぞ。ほら、朝食食べたらすぐ行くぞ。」

「…!」

スタスタと歩かれてはアルトも後を追わざるおえない
アルトは焦りながらトコトコとルシアの後を追いかけた

ーーーーー

朝食は少なめにアルトとルシアは城の門前に来ていた
朝食が少なめなのは村での食事を考えてだ
ミノス、アレー、コレーの三人を前にルシアは凛々しく命令した

「では行ってくる。ミノスは城の清掃、及び公務の電話が来た場合の対応。アレーとコレーは門前のパトロールと警護兼住民のメデューサのいる血の池と7つ首のヒドラ達のお世話と相手を頼む。私の不在中良からぬ気配があれば即刻伝書鴉を飛ばせ、すぐ向かう。以上、理解の追いつかぬ者はいるか?」

「い、いえ!お早いお帰りをお待ちしています!」

ミノスは手を身体の前でL字にしてお辞儀をした
その間からスルリとアレーとコレーも顔を出す
そしておつきのスカルを思いきり睨んだ

「ちょっとスカル!アンタルシア様のお側にずっといるんだから何かあったら承知しないんだからね!」

「…何かあったら…壊す。」

「こ、怖い顔しないでくだせぇ!だ、大丈夫でやすよ!」

カタカタと震えながらあまりの覇気にスカルは目を背けたくなった
それをルシアは制する

「安心しろ、コイツに頼るほど私はヤワではない。そう心配するな。」

「し、しかし…」

「異論は認めぬ。心配する暇があるなら己の心配をしろ。」

「っ…はい。お心遣い痛み入ります…」

「ハーイ。」

ルシアの一睨みで二匹は頭を下げた

「貴様も足を引っ張るなよ。」

「へぇ!勿論でやす!」

睨まれビクッと身体を震わせるスカル
それを見てルシアは視線をアルトに移した

「よし、待たせたな。行くぞアルト。そのまま真っ直ぐ行け。そうすれば自然に家につく。私は影から貴様を見てるから用があれば呼べ。」

『分かった!』

「よろしい…」

ルシアはそう言うとスルリとアルトの影に消えていった

「お気をつけくださいアルト様…」

ミノスの見送りにアルトは元気よく頷くとそのまま傘をさし、一本道をかけていった

獲物→←寝



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闇鍋ソース(プロフ) - ナイフさん» ありがとうございます!今後も作る機会があれば続きを書きますのでよろしくお願いいたします (2019年8月17日 1時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
ナイフ(プロフ) - シリアスとギャグの使い分けがとても巧で、あっという間に最後まで読んでしまいました。とても面白かったです……。素敵な作品をありがとうございます。 (2019年8月16日 23時) (レス) id: db7c72b981 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - いちごシロップさん» コメントありがとうございます!頑張らせて頂きます! (2019年5月2日 2時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
いちごシロップ - 悪魔と人間が友達になる、って冒頭からほっこりしちゃいました。でもシリアスな場面もあって…。とにかくとても面白いです!これからも頑張ってください! (2019年5月1日 23時) (レス) id: 99dc49cbe7 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - まゆみさん» 人外×人間が大好きなんですよ…! (2019年3月31日 19時) (レス) id: 32007db41f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年3月22日 14時

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