Memories (ページ30)

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Aside

「大丈夫ですか…？」

阿「うん。ありがとう…
本当助かった。
もう暗くなるから、明るいうちに帰りな」

「でも…」

阿「暗くなったら危ないし、
ご家族の方も心配するでしょ。
俺はもうちょっと休んだら薬効くと思うし
大丈夫だから」

「…まだ居ます」

阿「いつからそんなわがまま言う子になった？」

そう言われて
顔を覗かれる。

ドキドキが止まらない…

距離が…近い…！

「いつも私助けてもらってばっかりで
こういう時は先生の役に立ちたいです…」

阿「…ハハハ(笑)素直か。ありがと。
でも暗くなって帰らせたら
俺、心配でもっと具合い悪くなりそう」

「えっ…。それは嫌です…
じゃあ帰ります」

阿「うん…ありがと。
気をつけて」

「お大事になさってください…」

そう言って、
部屋を出た。

やっぱり無理だよね。
相手は先生だもん。
それに担任だし。

廊下で少し立ち止まって考える…

先生にとって私はただの生徒で…
それ以上にはなれない。

扉の小窓から先生を見つめる。

阿「ゴホッ…ゴホゴホ…はぁ…」

辛そうにしてる先生を見る。

やっぱり相当具合い悪そう…

しばらくすると先生は眠った。

何もできなくて悔しくて
その場に立ちすくんだ。