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Aside
“生徒に頼めることなんてない”
そうだよね…
大人しく帰ろう。
そう思って数学準備室を出ようとした時、
阿「待って…!!」
阿「ごめん…やっぱりお願いしていい?」
「はい…!」
阿「これで下の売店で薬買ってきてほしい…
風邪薬…多分あったと思うから」
そう言って、先生のお財布を渡された。
先生は風邪でしんどそうなのに、
私は凄く嬉しくて、
喜んで薬を買いに行った。
いつもは走ったりしない廊下を
結構な勢いで走って、
1階の売店まで急ぐ。
あった…!
これでいいかな?
お金を払って急いで戻る。
コンコン…
あれ…?返事がない。
ガラガラ…
先生はソファーで眠っていた。
寝顔…かっこいい………
無意識にどんどん近づいてしまう。
阿「……あっ…ごめん。寝てたわ。」
「薬買ってきました…!」
阿「ありがと。助かった…ゴホッゴホッ」
明らかにさっきより
具合が悪そうな先生。
水を入れて、薬と一緒に渡す。
阿「ありがとう…」
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作者名:おこめ | 作成日時:2021年5月11日 15時