Memories

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阿部side



テストの採点中。



おっ、渡辺結構できるじゃん。



前回よりもかなり点数上がったな。



よかった。



深「えーすごいじゃん！」



「頑張ってたからね」



深「これで来年の受験も安心かもな」



「志望校決まってんの？」



深「まだ決まってないと思うけど
進学はするって前言ってたかも」



「それならもっと頑張んないと。」







「じゃあテスト返しまーす。
順番に取りに来て」




「頑張ったじゃん」




【62】




A「ありがとうございます。」




「また次もな」




A「はい」



廉「A何点やったん？」



A「62」



廉「凄いやん！！頑張ったんやな」



A「うーん。でももっととれてるかなって思ってたから、そんな嬉しくない」



廉「Aにしては十分やで」




そう言いながらどこか寂しそうに話してる
渡辺の姿が儚かった。



だいたい数学ができない子は
これくらいの点数だと満足するんだけど…

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