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衣服に着いた雪を叩き、私が投げ捨てた鞄の方に向かえば見事に中身は全部出ていて
それさえも面白いのかグルッペンはまた吹き出すように笑った
『もう笑わなくても……』
「いや、すまない……っフフ」
『もー…って……うわ！全部出てるじゃん、携帯壊れてないかな…』
飛び出していた携帯の様子を見ていれば、笑っていたグルッペンの声がしなくなり
ふとそちらの方に視線を向ける
彼は鞄の前で座り込んで、じっと何かを見ていた
何か落ちてたのか？
なんて思いながらも、携帯の電源が着いたことを確認してからグルッペンの隣に腰を下ろす
『…あ』
「……」
『っ、こ、これはー……！』
彼が見ていたのは灰色のペンダント
いつ鞄に入れたのか記憶が無い
学校に持って行く鞄にはよく突っ込んでいたが……
何故ここに
いや、そんな事じゃない
私は彼の手にあるペンダントをどうしようと迷っていて
奪い取るのも違うし、なんだこれー？って言うのもなんか違う
……沈黙が、長い
「Aさん、これは大切なものか？」
『…へ……？』
「パーティーの時にトン氏が言っていた……」
『……えっと……はい』
グルッペンは「そうか…」とだけ言ってくるりとコチラを向いた
私の手の上にペンダントを乗せてくれて、軽く頭を撫でられる
大きな手が、暖かい
「無くさんくて良かったな」
『っ…はい』
お前がくれたものだろう
と言ってやりたい気持ちを抑えて、私はそれを受け取った
グルッペンは立ち上がり、私の鞄を拾ってから
「行くか」とこちらを見る
このモヤモヤした気持ちを
この、どうしようも無い気持ちを
彼に伝える事は出来ない
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ﾏﾓﾙ - 小説タイトル｢414｣が抜けてますよー (2020年1月27日 10時) (
レス) id: b586f5dcc3 (このIDを非表示/違反報告)
ラテラル - 自分の靴の上にスノードロップがあったら普通に怖いですよね。読んでいたらこの花が出て来てビックリしました (2020年1月26日 22時) (レス) id: a6f89088d1 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 - じっくりと読んできましたが最高です。泣ける場面もあって…終わってほしくない！と思ってしまいます笑応援しております。頑張ってください！ (2020年1月26日 20時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)
キアラ(プロフ) - 続きが気になるぅぅ!もう毎日！楽しみにしてます！もう通知が来たらはっ！転生しました｡か？って思ってすぐ占いツクールに来てしまいます笑とても面白いのでラストスパート頑張って下さい！ (2020年1月26日 10時) (レス) id: 9f6d02a74a (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 面白すぎて泣きそう色んな意味ですごいです！これからも楽しみにしてます！ (2020年1月20日 18時) (レス) id: 4d25c318a8 (このIDを非表示/違反報告)
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