俺のため ページ41
リヴァイside
反則だろ。
似合う？だと？
似合うに決まってんだろ。
Aなんだから。
逆に似合わないわけがない。
俺はそんなことを考えながら歩いていて、前を見ていなかった。
誰かと思い切りぶつかった。
「うわっ！」
その誰かは、Aだった。
なにやら分厚い書類を手にしている。
「ごめん、リヴァイ。これ読んでたら前見てなかった」
Aはその書類を振ってみせた。
字がずらずら並んでいる。
「いや、俺も前を見てなかったから、お互い様だ。ところで、それはなんの書類だ？」
Aは説明しだした。
作戦の書類らしい。
また会議中に寝たらしい。
「いい加減学んだらどうだ？」
俺が呆れたように言うと、Aはむすっとした。
なんか、異常に幼く見える。
「だって、ヅラヴィンの話長いし、つまんないし。最近何だかんだ寝不足だし…あ！」
Aはなにかを思い出したように声を上げた。
そして、ため息を吐いた。
「料理の練習をするの、完全に忘れてた。こうなったらフライパンとバイオリンを両手に持って脅しに行こうかな」
想像できる。
いやいや、本当にやりそうだ。
「俺のために料理を作れ。それでいいだろ？」
Aはまたため息を吐いた。
幸せ逃げるぞ。
「またそれ？まぁ、しょうがないか。じゃあ準備するから、食堂行ってて」
Aは走って行った。
俺が食堂で待っていると、Aが戻ってきた。
そして作業を始めた。
いい匂いがする。
まともに料理できるようになったんだな。
相変わらず、包丁の持ち方は見ててヒヤヒヤするが。
数十分後、出来上がったのは…
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年9月16日 8時
