私とリヴァイの恋物語 3 【リヴァイ兵長】 (ページ5)

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主人公の語りのみ

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私は物心ついた時から地下街にいた。

そして、私の覚えている限り、リヴァイに出会うまで私は一人だった。

どうやって生きてきたのか、幼い頃の記憶ははっきりしないけど、誰かに育てられた覚えはない。

私は、自分の力で生きてきた。

私の覚えてる限りで一番古い記憶は、死んでいる男たちを私が見下ろしている場面。

私が殺した男たちを。

私は返り血でベトベトだったし、血にまみれたナイフを握りしめていたから、多分そう。

それはリヴァイに会ってからも変わらなかったし、イザベルやファーランに会ってからも変わらなかった。

ただ、みんなは私が無差別に人を殺してお金を盗ることに少なからず反対したから、少し控えめにはした。

立体機動装置を手に入れてから、人を殺すことはさらに減った。

でも、結局私たちは調査兵団に捕まった。

私にとってそれは、嬉しくもあり、嫌でもあった。

地上で暮らすことができるという、その時の私にとっては命に代えても手に入れたかったもの。

でもその代償として、壁外で戦わなければならない。

結局入団する道を選んだけど。

だけど、私の夢は叶ってないの。

私の夢は地上で普通の暮らしをすることだった。

今の暮らしは前と変わってない。

変わったのは空があるかどうか。

明日隣にいる仲間が生きているかどうかも分からない。

そして壁に囲まれてる。

根本的なものは何も変わってないの。

話が逸れちゃったけど、ここからが重要で、私にはもう一つ、誰にも言ってない夢があるの。

それは両親の顔を見ること。

地下街には親がいない人なんてたくさんいたから、高望みしすぎだってことは分かってた。

でも、私、親戚に会ったことがある気がするの。

その部分の記憶だけが抜けていて、私が気がするとしか言えないのは抜けれていないほんの一部しか覚えてないから。

だから、両親かどうかは分からない。

でも、ヒストリアのことじゃない。

地下街で、リヴァイに会う前に。

もしそれが私の勘違いじゃないとしたら、私がなんで地下街にいるかどうかの説明がつくかもしれない。

そしてそれを辿ればレイス家に行き着くはず。

レイス家が巨人に関する重要な手がかりを握っているんだとしたら、それを見つける手がかりになるかもしれない。

生い立ちとは離れちゃったけど、これで私の話は終わり。