私とリヴァイの恋物語 3 【リヴァイ兵長】 (ページ23)

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美しいページ23

Aside

私は思い出した。

お父さんよりも、叔父さんよりも私を大切にしてくれる存在を。

リヴァイ。

私にはリヴァイがいればいい。

私を捨てた親。

そして私の血が必要だからと仲間を殺してまで私を捕らえた。

信じるべき人ではなかった。

叔父さんは私の記憶を消した。

そんな人、いい。

会わなくてもいい。

こんな人たち、どうでもいい。

この世界は残酷なんだ。

私にはこんな家族しかいない。

でも、私は長い間、ずっと忘れていた。

この世界は残酷でも、とても美しいってことを。

美しい世界にしてくれたのは誰あろう、リヴァイと仲間たち。

私には力なんていらない。

血しか求めていない父親なんていらない。

記憶を改竄するような叔父など、会いたくもない。

今、私が会いたくてたまらないのはリヴァイだから。

「お父さん、私にはもっと大事なことがあるの」

そう言って私は床に注射器を叩きつけ、エレンの手枷と足枷を解こうとしているヒストリアの手伝いをした。

その時、お父さんが巨人化した。

私たちは風に煽られて背後に吹き飛ばされた。

ミカサが助けてくれた。

でも頭を打ってクラクラする。

そんなぼやけた視界の中でも見えた。

リヴァイの姿。

私は薄れていく意識をなんとか繋ぎとめようとしたが、無理だった。