どっち？ ページ14
Aside
リヴァイたちが帰ってきた。
リーブス商会がどうのこうのらしい。
そのあとはその人たちを使って中央憲兵を騙して、二人捕らえた。
今はリヴァイとハンジが拷問してる。
私もやりたかったけどダメだって言われた。
悲鳴が聞こえないけど、どうなっているんだろう。
そう思ったその時、ドアが開いた。
そしてリヴァイが何やら思いつめた表情で入ってきた。
ハンジはヅラヴィンのところに行ったらしい。
その後しばらくして二ファが入ってきた。
リヴァイとリーブス商会の人が何やら言って、やっと二ファが話し出した。
「では、ヒストリアまたは、Aさんを女王に即位させるかの件に関してですが…」
は？
女王？
笑わせてくれるじゃん。
みんなもそう思ったようでリヴァイを見た。
「俺の班には…言い忘れてたが。現在のフリッツ王家は本物の王家の代理みたいなもんで、その本物の王家はレイス家だ」
理解不能なんだけど。
私かヒストリアが女王になるって？
私はみんなの会話をろくに聞いてもいなかった。
「A！聞いてるのか？感想を言えって言ってるんだ」
私はリヴァイに軽く叩かれてやっと我に帰った。
感想って…
「私には無理。できない。ヒストリアの方がふさわしい」
私が言うとリヴァイはため息を吐いた。
え？
「お前らは同じことしか言えねぇのか？自分より相手がふさわしいと思う理由を言ってみろ」
リヴァイは目でヒストリアに促した。
ヒストリア、怖がってるし。
「私は正妻の娘ではありません。そして、第一、私の方が年下です。Aさんは調査兵団で活躍してますから、人望も集められると思います」
ヒストリアが言い終わるとリヴァイは私に目を向けた。
「確かに私は正妻の娘で、年上だけど、私は簡単に人を信じないから。そんな人間に女王は務まらないよ。それに女王が大量殺人鬼だったらみんなはどう思う？調査兵団で巨人を削いでた方がマシだと思うでしょ？王女として王政と兵団の繋がりを保てばいいし」
私たちが話し終わると、リヴァイはまたため息を吐いた。
その時、コニーがボソッと言った。
「面倒くせぇなぁ…両方女王にしちまえばいいじゃねぇか」
その言葉にリヴァイはバッと振り返った。
え？
いやいや、女王は二人もいらないでしょ？
そう思った瞬間、私とヒストリアは宙に浮いていた。
苦しい…
何が起きた？
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年9月16日 8時
