落ち着き ページ2
ハンジside
私はリヴァイを部屋に連れ込んだ。
「話ってなんだ？巨人の話じゃねぇだろうな？」
失礼な。
私が巨人にしか興味がないと思ってるの？
「違うよ。Aの話。Aは最近頭痛と吐き気を訴えてたんだ。それに紅茶しか美味しく感じられないってね。その症状から考えてAは妊娠してるんじゃないかと思うんだ」
私が言うとリヴァイは少し俯いた。
そして顔を上げて言った。
「Aが？妊娠？」
私は頷いた。
リヴァイは開いた口が塞がってない。
なんか面白い。
「まぁ確定じゃないから本気にはしないで。でも、80%そうだと思う。確定するまではAにも言わないから、リヴァイも黙ってて」
私が言うとリヴァイは頷いた。
まだ放心状態じゃん。
「俺は戻る」
そう言い残して去って行った。
私はAのところに行った。
「A？入るよ？」
返事を待たずに入った。
Aはむすっとしていた。
「まぁまぁ、そんなに怒らないで。ところで、質問があるんだけど、最近体の異常を感じない？」
私が聞くとAは少し考えて言った。
「頭痛がするのと、気持ち悪いのと、紅茶しか美味しくないのと、生理不順が物凄い酷いってことぐらいかな？なんで？」
確定した。
Aは妊娠してる。
「ちょっとね。おかげで大事なことが分かったよ」
私はそう言うが早いか部屋を飛び出した。
「ちょっと、ハンジ？」
そんな声が聞こえたけど、今はいいや。
私はリヴァイの部屋に入った。
「確定だよ！」
私が叫ぶと、リヴァイは立ち上がった。
そして腕を組んで部屋をぐるぐる回り始めた。
「Aには伝えたのか？」
私は首を振る。
「もう少し安定してからの方がいいかと思って。まぁ無理さえしなければ大丈夫だよ」
リヴァイは頷いて今度は紅茶を飲み出した。
なんか落ち着きがないリヴァイって珍しい。
みんなに見せてあげたい。
私は部屋を出た。
リヴァイとAの子供ってどんな子だろう？
男の子？
女の子？
どっちに似てる？
あぁ、楽しみで仕方ない！
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年9月16日 8時
