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着替えを終えればカメラの前でお披露目。

一番最初は俺だった。
と言ってもスーツを着て髪の毛をぺったんこにした、特にリアクションを貰えることもない格好。

…なんでこんなかしこまった格好をしているんだ

次は薮くん。
薮くんも俺と同じスーツ。
でも身長がたかくて足も長いからすごく様になってる。

最後に大ちゃんだ。

「大ちゃんどんな格好なのかな?
俺らこんな格好だし、ドレスなんじゃね?」

なんだかワクワクした顔でいう薮くん。
…前に大ちゃん好みって言ってたもんなぁ

「それじゃあ呼んで見る?大ちゃーん」

俺の声に奥からがたっと音が聞こえて、
次にふわっと綺麗な青のドレスが目に入った。

う、わ……すごく、綺麗…

出てきた大ちゃんは髪は黒のセミロングのウィッグをつけ、メイクも派手ではないが華やかさを感じる。

大ちゃんはというと恥ずかしいのかずっと下を向いていて俺の方を見ようとしない。

「大ちゃんかわいいじゃん!」

その薮くんの言葉にみんなが頷き、
大ちゃんのことをかわいいかわいいと褒める。

………なんか、いい気持ちがしない。

大ちゃんも少し嬉しそうにしているのをみると、胸がざわざわする。

なんでだろう…この気持ち

大ちゃんがちらっと俺の方を見た。
その一瞬目があうと、照れ臭そうに笑って俺のもとに歩いてくる。
ヒールだからか歩きにくそうにしていて、
いきなり大ちゃんがふらついた。

「わっ…!」

咄嗟に大ちゃんの腰に手を回し、俺に抱きつく形になる。

「あ、っぶな…大ちゃん、大丈夫?」

俺がいてよかったね、なんて冗談で言ったけど大ちゃんは口を閉じたまま。
あ、あれ?…いやだった?

「だ、大ちゃん?どうしたの…?」

ヒールを履いて足痛くなったのかな?
そう思って大ちゃんの顔を覗き込むと、
目をまんまるに開いてしまった。

大ちゃんの顔は真っ赤に染まって口をきゅっとつぐんでいる。

「だ、いちゃ…「ご、ごめん、圭人!」

胸を押さればっと大ちゃんが離れた。
でもその顔はやっぱり赤くて、自分もそれに気づいているの俯きっぱなしだ。

「あのー…今、収録中だからいちゃつかないでくれる?」

薮くんのその声に大ちゃんはハッとした顔で

「いちゃついてねえ!」
 
と頬をふくらまして薮くんはそれに笑うだけ。
…さっきのはいったい何だったんだろ




…………………………
更新遅くなって申し訳ありません><
亀更新ではありますが、焦れったいこの二人を応援してくれると嬉しいです!

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さく(プロフ) - これ出来れば続き更新してほしいです! (2019年5月5日 18時) (レス) id: 1e38e3c1b4 (このIDを非表示/違反報告)
かみなり(プロフ) - 続きすごい気になります!ゆっくりで良いので更新頑張ってください!! (2017年8月25日 14時) (レス) id: a310455789 (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - こむぎさん» ありがとうございます!(´:ω:`)亀更新ですががんばります! (2016年8月23日 22時) (レス) id: 20ac521a70 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - この2人、気になってました!更新、がんばってください。 (2016年8月22日 0時) (レス) id: 8b9923a19f (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - 飴斗湧璃@ぷよぷよミリアサガチ勢さん» 外し忘れです!すみません、ご指摘ありがとうございます (2016年8月21日 23時) (レス) id: 20ac521a70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚香 | 作成日時:2016年8月21日 18時

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