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翔「え……あ、はい、もちろんです」
櫻井くんの返答に、満足そうに頷いた智くんは、じゃあね、と手を振って去っていった。
翔「……お昼、食べよっか」
「うん」
先に席を確保しようと、混雑してる中を歩き回って、何とか向かい合った二人席を見つけた。
場所取りをしてから、食券を買う列に並ぶ。
翔「色々あるね、すごいなぁ」
メニューが豊富で、外ではドリアばかり食べる私も迷ってしまう。
翔「決めた、俺、生姜焼き定食にしよ。中原は何にする？」
「私は……ハンバーグ定食にしようかな」
翔「あーいいね、うまそ」
それぞれ決めた定食をお盆で受け取って、取っておいた席へ戻る。
翔「いただきます！」
「いただきます」
翔「ん、うま、生姜焼き」
ほっぺを膨らませてもぐもぐ食べる姿に、つい笑ってしまう。
翔「ん？」
「ううん。なんでもない」
翔「そう？」
不思議そうに私を見る櫻井くんに頷いて、ハンバーグをパクッと食べる。
ん、おいしい。
翔「ね、中原」
「うん？」
翔「大野さん、って、いくつ上？」
「えっと、3つ上だよ」
翔「ふ〜ん……じゃあ今、大学2年？」
「うん」
翔「そっか」
今年20歳だもんね、智くん。
もう大人だ。
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作者名：さくらこ | 作成日時：2019年6月23日 17時
