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智「Aの幼なじみの、大野智です」
「あ、えと、櫻井翔です。あの、中原とお付き合い、させていただいてます、」
智「ふふ、うん、知ってます」
翔「えっ、ほ、ほんとですか」
智「うん、Aからね、色々聞いてるから」
翔「そ、そうなんですね、」
びっくりしすぎて言葉が上ずってる櫻井くん。
そりゃそうだ。
私でさえ、いきなりこんな形で紹介してることに驚いてるんだから。
翔「あの、大野さんはどうしてここに、」
智「あー俺ね、ここの学生だから」
翔「えっ美大生？」
智「ふふ、です」
翔「すごい……あ、もしかして中原が絵好きなの、大野さんの影響とか？」
「あ、うん」
翔「そっか、そうなんだ」
智「俺、別にAに絵教えてはないけどね」
「でもいつも智くんが描いてるの見ながら私も描いてたから」
翔「へぇ……」
じゃあ俺の影響か、と照れくさそうに智くんは笑った。
「そうだ、智くん。食堂の場所分かる？今パンフレットで探してて」
智「分かるよ。今から昼食べるの？」
「うん」
智「じゃあそこまで連れてってあげるよ」
「え、いいの？」
智「いいよ。そんなに遠くないから」
「ありがとう」
翔「ありがとうございます」
ふふ、と微笑んで歩き出した智くんの後を、二人で付いていった。
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作者名：さくらこ | 作成日時：2019年6月23日 17時
