episode*29 ページ34
「…許して貰えませんかね…」
『今後の貴方次第じゃないかな』
「…何が望みですか？」
『まず、私が魔姫ということは誰にも話さないこと。それから、私の平和なスクールライフをサポートすること。』
「全力で尽くします」
『よろしい』
レイン先輩はとても疲れたような顔をしていた。
悪いのはあなたですからね。
…こうして私は、平和なスクールライフのための大きな後ろ盾を得たのだった。
．
***
．
後日。
レイン先輩を先頭に、生徒会6人が、廊下のど真ん中をぞろぞろと歩いていたところ、
同じく廊下のど真ん中を歩いていた私と鉢合わせしてしまった。
どちらかが退かないと進めない。
レイン先輩の後ろに控える生徒会の方たちから、《どけ》という無言の圧力がかかる。
普通なら、下級生の私が退くべきだ。
しかし…
『こんにちは』
レイン先輩を見て、にこっと笑ってやる。
それはもう、ニッコリと。
するとレイン先輩は《げ》という表情を一瞬して、そのあとすぐに穏やかな表情に戻った。
「…こんにちは、Aさん」
そう言いながら、レイン先輩は廊下の端へ寄った。
生徒会が、周りでそれを見ていた生徒たちが、驚きに目を見開く。
「お前たちも、Aさんに道を譲ってください」
「「「「は、はい」」」」
生徒会たちもぞろぞろと道の端に寄る。
周りの生徒たちはその様子を凝視していた。
………これはやばいことしでかしたかな。
生徒会やレイン先輩のファンたちからの嫌がらせが始まるのか…？いや、そこはレイン先輩になんとかしてもらおう。
『…失礼します』
好奇の視線から逃げるようにその場を走り抜けた。
．
．
．
この日、誰かが言った。
―――�狆鍵�者�瓩�変わった
.
.
それからの3年間、私は何事もなく過ごした。
心配していたレイン先輩のファンからの嫌がらせは無かった。
結局あれから、カミヤからの音沙汰は、一切無かった。
．
▽▽▽
次からは高等部編の予定です
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むっふぃ〜(プロフ) - ユーホニア大森林が来た時点で私は確信してしまった．．．この作者なら仲良くできｒ(((とても面白いです！これからも更新頑張ってください！！ (2018年9月9日 16時) (
レス) id: 3afe744d97 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の羽(プロフ) - 初音さん» 本当ですね(;ﾟДﾟ) ご報告感謝です (2017年9月2日 20時) (レス) id: ab31b519ce (このIDを非表示/違反報告)
初音 - 28の、「76時間耐久激痛」のとこ、丸3日間なら「72時間耐久激痛」ですよ！ (2017年8月14日 23時) (レス) id: c5530373f4 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の羽(プロフ) - のんいろ。(レオンさん» コメントありがとうございます。お察しの通りです（笑）ぼちぼちですが更新頑張ります(*'ω'*) (2017年3月1日 19時) (レス) id: 19bb651143 (このIDを非表示/違反報告)
のんいろ。(レオン(プロフ) - クラ…サクッス…ユーホニア…あっ(ストーリーが私の好みすぎて続きが気になってしかたないです…！更新頑張ってください！！ (2017年2月20日 17時) (レス) id: 98639aa88e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漆黒の羽 | 作成日時：2015年12月18日 18時
