21.王 ページ33
舞い落ちる粉塵
飛び交う斬撃
それを照らしつける眩いほどの月光
そこには純粋な、殺意と殺意の衝突が幾度となく繰り広げられていた
「その強さ……貴様、王家の血族か……！！」
先程から、あろう事か、何度も攻撃をくらい傷を負っている女王は、あまりの出来事に目をこれほどかと見開く
『だったら何だ……この後ﾀﾋぬ者に教えて何になる』
引きちぎられた片腕をものの数秒で回復し、新たな攻撃を繰り出す
その姿は、異形ながらも、どこか“神秘”を感じさせるものがあった
『鬼は良いな。強い者が全てだ
純粋な力で勝負が決まる』
「き……貴様っ……！！」
高く高く飛び上がり刃を女王へと向ける
月光に照らされたその影は、
口元に、歪んだ、狂喜を浮かばせていた
『あぁ、、楽しいなぁ、女王よ』
.
.
ﾌﾞｼｭｯ
.
最後の一撃で、女王の仮面は割れ、見事に顔の中心を貫いていた
圧倒的
その一言に尽きる戦いぶりに、
周りのもの全てが立ち尽くしていた
.
.
すると1粒、女王に突き刺さった刀剣に、雫が落ちる
かと思えば、ポツポツと、また大粒の雫が周りを覆い始めた
『雨か……』
……刹那、女王の体から妙な巨大な気配が発せられた
『あぁ、発現したのか』
そう、第二の核だ
.
.
.
みるみるうちに変形し、周りを取り込んでいく女王の体は、ありえない程の大きさになっていた
そこにあるは、“悲しみ”であった
飢え、満たされない感覚に対する嘆きが、ひしひしと身体中に伝わってくる
そして、食用児らと思わしき者達の怨念が、それらに覆われ取り囲まれていた
『………泣いて何になる。…泣いたところで、何も解決しないさ』
「お待ちください！A様、危険です！」
あまりの圧迫感に大地が震える中、それでも男は立ち向かった
『抗え、抗えよ。
抗わねぇと、何にも始まんねぇんだよ……』
いくつもの悲しみの刃が彼に振り落ちるが、気にした様子もなく、全てを受け入れていた
.
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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嬢症鬼龍(プロフ) - 白夜ナイさん» ありがとうございます！！楽しんで頂けて何よりです！！ (2022年8月4日 12時) (
レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - つなさん» 凡人の者です笑ありがとうございます！！ここでの温かいお言葉がいつも身にしみてます。泣 頑張りますね！！ (2022年8月4日 12時) (レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
白夜ナイ - 更新待ってます‼️とっても楽しいです。 (2022年8月3日 17時) (レス) id: 2eef5eaf3b (このIDを非表示/違反報告)
つな - 嬢症鬼龍さん» 天才の方ですか…？初めて読んだのだいぶ前なのに定期的に戻ってきて読んでます笑 めっちゃ好きです！勉強大変だと思いますが、お体に気をつけて頑張ってください！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 2f8ab906b9 (このIDを非表示/違反報告)
嬢症鬼龍(プロフ) - いちご猫さん» やっと更新しました！！笑 いつも嬉しいコメントありがとうございます！！めっちゃ元気貰ってます泣 夏休みもきっと受験勉強で大忙しですけど、暇を見つけてちょっとずつ進めていきますね！ (2022年7月19日 21時) (レス) id: 87b62ec1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嬢症鬼龍 | 作成日時：2021年7月14日 1時
