第5話 別れ ページ6
ドン「ノーマン、A、リベンジだ!2回戦やろうぜ!
次、ノーマンとA以外全員「鬼」ってのどうよ!」
レイ「せこっ…」
ノーマン「いいよ、捕まらないから。」
A「私も!」
エマ「A、大丈夫?」
A「うん!もう完全復活!」
ドン「言ったな〜、後悔すんなよ!
コニー「うん!」
エマ「コニーもいよいよ今日で最後かぁ…」
A「また私達、先越されちゃったね。」
12歳になるまでには皆里親を手配され巣立っていく。
それもまた
エマ「コニー、準備出来た?」
コニー「どうかな…服…」
エマ「バッチリ♡似合ってるよ!」
A「可愛いよ、コニー!」
コニー「よかったぁ。
…私、ハウスを出てもがんばる…大丈夫、この子が…リトルバーニーがいるもん。
あのねリトルバーニーはね、世界に1つだけしかないんだよ。ママが私だけのために作ってくれた──宝物なの。
私トロいし、みんなみたいにユウシュウじゃなかったけど、大人になったらママみたいな“お母さん”になりたいんだ。
それでね、絶対子供も捨てたりしないの!」
エマ「コニー…」
A「コニーなら、きっと優しいお母さんになれるよ!」
ギュッ
私は、コニーを抱きしめた。
私達は皆
新しい家族ができる。
旅立ちは嬉しいこと。
でもやっぱり、別れは寂しい。
10年間、ずっと
11歳、次は私達4人の誰かかも知れない。
エマ「コニー!!!?忘れとるがなー!」
A「エマー、何騒いでるの?って、それコニーの!」
食堂を覗くと、コニーの宝物であるリトルバーニーがあった。
エマ「ど…どうしよう…」
A「──って、コニーもう行っちゃったよ?」
レイ「──でもないかも。
さっき風呂場の窓から、遠く門に灯りがついているのが見えた。
見送りについて行ったママも戻ってきていないし、まだコニーは出発していないんだと思う。
ノーマン「届けてやろう。」
A「賛成!」
エマ「ノーマン、A。」
ノーマン「本当はママに頼んで、後から送ってもらうのが筋なんだろうけど」
A「“コニーの気持ちを考えたら早い方がいい”──でしょ!」
エマ「うん!」
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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時