第48話 交渉成立 ページ49
シスターの胸元には、縫い跡があった。
クローネ「あなた達はまだ逃げられるわ。」
A「何…?それ…」
クローネ「チップよ。
私は
だから、その中で一番イイ暮らしがしたいのよ。ママとして、偽りでも人間の暮らしを。小さな
そのためには
あなた達が逃げれば
私は邪魔をしない。逃げなさい、それが私の利益になる。」
ギルダ「出荷…しないの?
クローネ「
協力しましょう。敵は
A「…」
クローネ「組みましょ♡」
シスターは笑って、お兄ちゃんに手を出した。
お兄ちゃんは、シスターの手を取ろうとする。
エマ「待って。私はノーマンの判断に賛成。でも、一つだけシスターに確認させて。」
クローネ「なあに?」
エマ「あなたが私達を裏切らない保証は?」
クローネ「信用してくれないのね。」
エマ「いいから!」
クローネ「レイよ。レイがこのことをママにチクれば、私を潰せる。
でも、私がレイの正体をママにチクれば、私はレイを潰せるわ。
だからお互い、裏切らないし、裏切れない。それでいいでしょ?」
エマ「…わかった。」
クローネ「交渉成立ね。」
シスターはお兄ちゃんの、手を握った。
ドン「…シスターもママも、
クローネ「ええ。正真正銘、同じ
ドン「?」
ギルダ「…」
クローネ「他にも私にしか教えられない情報、
友好の証よ。今夜にでも、私の部屋にいらっしゃいな。」
ギルダ「…」
クローネ「ああ、そんなに怯えないで、ギルダ。
私はあなたに感謝こそすれ、恨んでなどいないわ。」
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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時