第38話 お前かよ ページ39
A「ん…お兄ちゃん…?」
頭を撫でられている感覚に目を開けると、お兄ちゃんが微笑んで、私の頭を撫でていた。
ノーマン「ごめん、起こしちゃった?」
A「ううん、大丈夫だよ!さっ、朝ごはん行こっ!」
私は起き上がって、お兄ちゃんの手を引っ張って、食堂に向かった。
食堂に入ると、既にみんなが集まっていた。
A「おはよー!」
エマ「おはようノーマン、A!」
ノーマン「おはようエマ。」
ごはんを食べて、
ママ「すごいわ、3人共!また満点!」
A「うー…」
私は返されたテストを見て、唸っていた。
レイ「今日は何点だったんだ?」
A「255点…」
エマ「すごいじゃん!前より上がってるよ!」
A「そうだけど…私は早くお兄ちゃんに追いつきたいんだよ〜!こんな点数じゃ、まだまだだよ…」
エマ「ねぇ、ずっと気になってたんだけど、なんでそんなにノーマンに追いつきたいの?」
A「…なんでだろうね。」
私はそう笑った後、お兄ちゃんを見た。
自由時間、いつもみたいに集まる。
エマ「それで?ダミーのロープはどうだったの?「情報源」は?」
ノーマン「…」
レイ「ああ、アレな。俺。」
A「えっ」
レイ「俺がママの
エマ「お前かよ!!!」
ザァァ…
エマ「ごめん…思わずツッコんじゃったけど、ちょっと理解が…」
A「右に同じく…」
混乱している私とエマを見て、レイは笑いを堪えていた。
ノーマン「はい!説明させて!」
お兄ちゃんが、
エマ「つまり、内通者って言っても、敵じゃなくて」
A「私達のために、ずっとママの手下をやってたってこと?」
ノーマン「うん…」
レイ「本当は、門から帰って来たお前らに、すぐ打ち明けるつもりだったんだけど…「リトルバーニー置いて来る」とか「全員で逃げる」とか、色々予定外が重なって。」
エマ「うっ」
A「ごめん…」
レイ「ママに気づかれ、制御しなくちゃならなくなったし、お前らも無茶して暴走しそう…じゃあここは黙って、どっちも制御しとこう──的な?」
A「つまり私達のミスをカバーしてくれてたってこと?」
エマ「そして「全員」には、裏から止めに走るほど反対してたんだね。」
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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時