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第21話 壊し方 ページ22

レイ「あの大人2人を出し抜くにしたって、単に目晦ましゃいいって問題じゃない。」

ノーマン「それね。
鬼は必ず近くにいる。財である家畜(ぼくら)、まして“高級品”を放置して離れるわけがない。
何よりマズイのは鬼への通報。」

レイ「阻止する方法は一つ。ママとシスターを──」

A「しっ」

振り返ると、シスターがニッと笑って立っていた。

クローネ「ノーマンとAとレイね。」

ノーマン・レイ・A「…はい。」

クローネ「ノーマンとレイはテスト満点(フルスコア)なんですってね。」

ノーマン・レイ「…はい。」

クローネ「すごいわ。Aも満点(フルスコア)目前らしいじゃない。頑張ってね。」

A「ありがとうございます。(ニコッ」

私は、シスターに笑いかけた。

クローネ「よろしくね、仲良くしましょう。」

握手を交わすと、シスターは私達から離れて行った。

レイ「聞かれたか?」

A「大丈夫。」

レイ「そうか。」

A「よし…と。お兄ちゃん、洗い終わったお皿片付けてくるね。」

ノーマン「うん。」

私は笑って、お皿を棚に戻しに行った。

次の日_

A「耳に…」

エマに話を聞いて、自分の耳に触れる。

レイ「確かにこれは気づかねぇな。言われりゃある(・・)けど。」

ノーマン「“採血痕”なんて話も初めて知ったよ…」

レイ「俺も。」

A「そんなすぐに消える痕なんだ…」

エマ「うん…本当それくらいで消えるし、私、無意識にずっと疑ってこなかった。ごめん…」

ノーマン「いやお手柄だよ、エマ。
「場所」や「形」、「大きさ」が判った!()に進める!」

「場所」の()──

エマ・ノーマン・レイ・A「「壊し方(・・・)」」

ノーマン「どうする?切開して調べるにしても…」

A「バレるよね…」

エマ「A、髪で隠せない?」

A「確かに隠せるけど、さっきのエマみたいに髪をかき上げられたら終わりだよ。」

エマ「そっか…さっき内心ドキッとしちゃった。
今までも実は見てたのかな…発信器のある左耳(みみ)に何事もないかって…」

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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時

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