57話…気持ちの切り替え ページ7
死神「そういえばAちゃんのお姉さん来ませんね。こんな時こそ来そうなのに」
「あー、姉は見ての通りアルビノだから海とか太陽の下出れないからグルッペン生徒会長が誘わなかったんだよ」
死神「なるほど！アルビノか〜。僕の友達にも居たなぁ。アルビノの子」
「…死神くん達ってどこから転校してきたの？」
死神「あー、僕達の昔話聞きます？」
「聞いていいなら」
死神「じゃあ勝手に話しますね〜w
僕は親が事故で死･んで孤児になったんです。元々お母さん達は親戚が居なくて僕は独りになりました。
孤児院に連れていかれて、そこであったのがぺいんとくん達です。
最近僕達の里親になってくれる人が現れて、僕達はその人に引き取られました。それでこの街に来たんです！」
「そうだったんだ。新しいお母さん達は優しい人？」
死神「もちろん！とっても優しくて本当の家族みたいに愛してくれてます！」
「そっか！」
死神「このお話には続きがあるんです！僕は新しい両親の所に来て、Aちゃんや運営の皆さん！ぴくとさん達とあって、とっても楽しかったです！
…Aちゃんを見てるととっても心臓が痛くなるんです。
Aちゃん。大好きです。愛してます」
紫色の死神くんの目からは涙が流れていた。
「死神くん…」
死神「わかってます。Aちゃん見てたら、好きな人が居るんだろうなってわかります。
でも、好きになっちゃったんです」
死神くんは泣き止む様子が無かった。私は死神くんの背中を撫でるしかできない。
「死神くん、私を好きになってくれてありがとう」
死神くんは頷いてもっと泣き出した。
死神くんの言う通り、私はワイテルズが好きだ。でも皆と一緒に居れない事を知ってる。
ワイテルズは私の肉体が無くなれば、魂を回収して妖怪の肉体と融合させれば同じ時間を過ごせると思ってるみたいだけど、実際そんなことは無い。
肉体が無くなれば確かに魂を回収できる。でも、妖怪と人間は根本的に違うから妖怪の体に人間の魂を入れた所で融合しない。
頭の何処かではわかってた。でも、諦めたく無かったんだ。
死神「僕は、Aちゃんを諦めません！絶対に、絶対振り向かせて見せます！」
真っ直ぐ前を見てそう言った死神くんに私は声を掛けられなかった。
皆が海から上がってきて着替えをしてホテルに戻った。
区切りを付けなくては行けないのだ。
どう頑張っても人間と妖怪は結ばれないのだから。
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紫華 - すいません！「我々孤児院の日常」、ロックがかかっていて‥‥‥ (4月20日 20時) (
レス) @page18 id: 05d494a2cd (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白(プロフ) - とても面白かったです。個人的にはオチも結構好きでしたよ‼︎他の小説も読ませて頂きますね‼︎応援してます‼︎Twitterフォローも失礼します (2022年10月2日 22時) (レス) @page18 id: 071b8e6376 (このIDを非表示/違反報告)
りゅうか - すごくおもしろかったです!主人公よかったね(泣)w最後のワイテルズ達との会話ですべて紐解けて[なるほど]と思いました！他の小説も応援してます！ (2020年8月22日 7時) (レス) id: 5138a93295 (このIDを非表示/違反報告)
モルモット(プロフ) - ありがとうございました (2020年8月21日 13時) (レス) id: 385f95511b (このIDを非表示/違反報告)
ライ - END気になる (2020年8月18日 20時) (レス) id: f5181ae4ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モルモット | 作成日時：2020年8月6日 11時
