61話…狐舞 ページ11
着物を着た人達が鳥居の方に向かって歩いて行く。笛や太鼓。神社の神楽殿でしている神楽の音が聞こえる。
「わぁ…！」
祭りの屋台に胸が弾む。箱の中をたくさんの金魚が泳ぐ金魚すくい。お面がたくさんぶら下がっているお面屋さん。
どこを見ても楽しくて、どんどん先に進んで行こうとしたけど腕を掴まれた。
ぴく「迷子になるから一人で行かない」
「あ、ごめん」
白い着物が良く似合うぴくとくん。こいつ普段着浴衣でも良いよな。
らだ「かき氷買ってきたよー！」
かき氷を持った運営達と合流した。
因みに服装はぴくとくんは白い浴衣。
らっだぁは青い法被に捻れハチマキ。
みどりくんは緑の浴衣とその上からパーカー。
バドさんは金色の浴衣。
レウさんは赤い着物に羽織り。
コンちゃんは紺色の着物を着てる。
皆似合ってんなー。
コン「ちょうど今上の方で狐舞やってるらしいよー」
「狐舞？」
コン「うん。昔からこの山に伝わる『6尾狐譚』を模試て舞をするんだよ。
『6尾狐譚』って言うのは、昔この村に6匹の狐の妖怪が来て、大暴れしたんだ。
その時に、巫女様が妖怪を封印してこの村を救ってくれたんだ。
山の反対側に真っ赤な鳥居があるらしいんだけど、そこにまだ狐の妖怪達が居るらしいよ。
それでその狐の妖怪達の魂を浄化するのがこの狐舞。
まぁ昔話だから真偽は分からないけどねー」
らだ「なんか凄そー」
十中八九ワイテルズの事だろうな。ここワイテルズの家の裏だし。
バド「せっかくだし見ようや！」
皆で石段を上がって神社の神楽殿の方に行く。
狐役の6人と巫女の人が戦ってた。
巫女が剣を1振して狐が倒れた。見ていた人達が拍手をする。
___「嘘じゃよ」
隣から声が聞こえて振り向いた。
宮司さんらしき格好をしたお年寄りがそこには立っていた。
宮司「昔、大蛇がこの地を襲った。巫女様は1人で戦いになられた。そこにお狐様達が助けに来てくださった。
村人達はお狐様達にたいそう感謝した。そのうち、巫女様と妖怪達は恋仲になられた。
しかし、ある日旅人が、お狐様達がこの村に災いをもたらすと言ってきた。
それを鵜呑みにした村人達はお狐様達を、封印したんじゃ」
「…何で私に話してくださったんですか？」
宮司「その巫女様はワシの祖母でな、昔話してくれたんじゃよ。
お嬢さんが祖母にどことなく似とったからじゃろうな」
宮司さんは私の頬を優しく撫でた。否、私に見た面影を撫でたのかもしれない。
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紫華 - すいません！「我々孤児院の日常」、ロックがかかっていて‥‥‥ (4月20日 20時) (
レス) @page18 id: 05d494a2cd (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白(プロフ) - とても面白かったです。個人的にはオチも結構好きでしたよ‼︎他の小説も読ませて頂きますね‼︎応援してます‼︎Twitterフォローも失礼します (2022年10月2日 22時) (レス) @page18 id: 071b8e6376 (このIDを非表示/違反報告)
りゅうか - すごくおもしろかったです!主人公よかったね(泣)w最後のワイテルズ達との会話ですべて紐解けて[なるほど]と思いました！他の小説も応援してます！ (2020年8月22日 7時) (レス) id: 5138a93295 (このIDを非表示/違反報告)
モルモット(プロフ) - ありがとうございました (2020年8月21日 13時) (レス) id: 385f95511b (このIDを非表示/違反報告)
ライ - END気になる (2020年8月18日 20時) (レス) id: f5181ae4ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モルモット | 作成日時：2020年8月6日 11時
