潜入捜査官やまだ(×ym) (ページ8)

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それから、その日のうちに高木くんから連絡があった。

“今日、オヤジ狩りの主犯かもしれない奴の後をつける。お前らも来い。“

「有岡さん…これって…！」

「ったく、警察をなんだと思ってんだか…笑

山田、一応色々準備しとけよ？」

「はい！！」

もしかしたら、移動してきて初めて刑事らしいことが出来るかもしれない……！！

俺は気合いを入れて制服のネクタイを締めた。

…ブレザーだけど。

ーーーーーー

「よぉ、来たか。」

「はぁ…俺たちだって忙しいんだからなぁ？」

「忙しいからって犯人取り逃してたら意味ねぇだろ。」

「…生意気だなぁ。」

「た、高木くん！…それで、オヤジ狩りはどこに？」

「…アイツだ。」

高木くんに指定された場所へ行くと、

本屋から立ち読みを終えた一人の少年が出てきた。

「…彼…たしか3組の……」

「ああ。3組の優等生くんだ。」

「アイツは成績もいいし生活態度もいいって教員達の間でも評判が良かったはずだけど…」

「そういう奴ほど悪に染まりやすいっていうだろ？」

「そんな……」

眼鏡をかけて、制服をキッチリと着こなした彼は

オヤジ狩りをするような子には見えなかった…

何か事情があるんじゃないのかな…

「とりあえず後付けるぞ。」

「わっ、ちょ、」

そんなことを考えながら、優等生くんをしっかり見張っていると

いきなり立ち上がった高木くんに腕を引っ張られた。

「おいおい何やってんだ？」

「俺と山田は二人で行動する。あんたは教員として顔もバレてるし後ろからこっそり着いてこい。」

「…また勝手に…

はぁ、山田。ちゃんとそいつの手綱握っとけよ？」

「え～………」

高木くんは一体、何を考えてるんだろう……