旅行＿9 ページ15
大貴side
冬の海は綺麗は綺麗だけど……寒すぎる。
涼介が風邪を引いたら大変だから俺のマフラーをぐるぐる巻きにしたけど、それでも少し震えてた。
………体の芯から温めるには……
大「………くはぁ〜、やっぱ温泉は最高だな」
涼「おっさんみたいな声出すなよ」
旅館へ戻る途中で侑李が疲れて寝ちゃったから慧は部屋に残って、俺と涼介でお先に体を温めさせてもらう。
涼「大ちゃんさ、……太ったよね」
大「は？太ってねーよ」
涼「腹に立派な贅肉がのってました〜」
大「そういうお前は痩せただろ？」
涼「…痩せてない」
俺は即座に否定、涼介は一拍遅れて否定。
……どっちも言い訳下手かよ。
広い温泉で二人肩を並べて浸かって、隣でどんな顔をしているかは見えない。
けど、お互いの下手くそな嘘に揺れた肩が触れ合った。
大「そのうち侑李に身長抜かされっぞ」
涼「自分の心配したら〜？」
大「うざ、俺はこれから伸びるんだよ」
涼「どうかな？もう止まってると思うけど。望みがあるなら俺の方じゃない？」
大「お前にだけは絶対抜かされない！毎日牛乳飲んでやる」
何処へ行っても俺らの小競合いは変わらない。
むしろそれを楽しんでいる。
俺にとって涼介は初めて出来た弟、とても小さくて守るべき対象………実際の年齢差よりもずーっと離れてみてた。
急に生意気になって甘えられたり頼られることが減ったのは寂しい気持ちもあるけど……
涼「……だいちゃ……のぼ、せた…かも、」
大「ぁ、悪い……出よう」
涼「…ろてんぶろ、いきたかった……」
大「じゃ、少し頑張れるか？」
涼介が頷いたのを確認して、よっと体を持ち上げる。
一旦脱衣所へ戻り水を飲ませたら再び、今度は露天風呂へ。
沈みかけの夕日が広い海をオレンジ色に染めながら月と星も顔を出す。
足湯状態で座らせた涼介もすごく綺麗だね、と火照った体に冷えた風があたり気持ち良さそう。
大「……帰りたくねぇな」
涼「もうすぐ大ちゃんの好きなご飯じゃない？」
大「…ぷっ、そういう意味じゃねーの。バカ涼介」
涼「え？」
高校生にもなって家族旅行に素直に飛び付くのはちょっとだけ恥ずかしい気もして。
慧には悪態をついたけど……やっぱ俺は家族が好きで………だから来れてよかった。
涼「だいちゃん……そろそろ出ようよー」
大「もう満足？」
涼「ん、満足……お腹すいてきた」
……ったく、我が儘で可愛い弟めっ。
＿＿＿＿＿＿＿＿旅行編fin.
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夢莉(プロフ) - トマト丸。さん» 他のお話と融合させるかもしれませんが、移行先で考えてみます！リクエストありがとうございます！ (2020年3月7日 19時) (
レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - あーちゃんさん» はじめまして(^^)光栄です…！移行先で考えてみます！リクエストありがとうございます！ (2020年3月7日 19時) (レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
トマト丸。 - 涼ちゃんが高熱がでてしまい熱性痙攣で一時意識不明の重体になってしまうところを見たいです!!!!よろしくお願いします!!!! (2020年3月7日 14時) (レス) id: 064c528e5b (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - はじめまして！何度か読み返してしまうほど大好きです！リクエストしたいのですが、涼ちゃんがノロウイルスで嘔吐がひどくなかなか治らず家族みんなで看病する、というのをお願いしたいです!!よろしくお願いします！ (2020年3月5日 21時) (レス) id: 4ea081dbc4 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - らんさん» わぁ嬉しいです…！了解しました！少し先になりますが、移行先3の方で書かせていただきますね！リクエストありがとうございます！ (2020年3月5日 20時) (レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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