spring time -second- (ページ6)

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「え」

なんで

ジヨンオッパのマンションを出ると厳ついバイクと貧乏ゆすりをして不機嫌MAXなジュネがいた

「てめぇ、逃げんな！しかも性懲りも無くあいつの家行きやがって」

「ちょ」

近付いてきたジュネが私の首根っこを掴むとガミガミ怒鳴ってきた

「痛いって」

「痛くしてんだバカ」

ったく、ってため息ひとつ着くと怒鳴るのをやめてジュネは私からは手を離してバイクにかけてあったヘルメットを投げた

「・・・・・・」

「送る」

「いいよ」

「話あるから送んだよ、空気読め」

「・・・・・・なによ」

「あ？」

あまりに不機嫌なジュネにこれ以上なにか楯突いたらめんどくさい気がして大人しくジュネの後ろに乗った

「ちゃんと乗れるじゃん」

「さすがに学びますー」

バイクの乗り方が上手くなった私を小馬鹿にするジュネに腹たっておもいっきしお腹にまわした腕に力を込めた

「てめぇ」

「話あるんでしょ、はい、進む」

「・・・・・・ﾁｯ」

くそ、
今舌打ちしたでしょ

進み出したバイクは近所迷惑で通報されてないかヒヤヒヤするレベルの爆音をだしながら閑静な高級住宅街を横切った

夜風が気持ちいい

それはきっと相変わらず似合わないジュネの安全運転のおかげだと思う

「・・・・・・」

「・・・・・・」

話があると言って私をバイクに乗せたジュネ

ジヨンオッパとのこと聞かれるんだと構えてたのに話し出す雰囲気は全くなくてもうすぐ私の家に着いてしまう

「ねぇジュネ」

「あ？」

「話って」

「あー・・・別にねぇ」

は？

「空気読めとかいって乗せたくせに」

「そうでも言わねぇとお前乗らねぇだろ」

「・・・・・・」

何その言われよう

「ん」

「は？」

バイクを止めるとエンジンを切ったジュネに降りろとあごで指図された

むかつくな、いちいち

「はいはい、降りましたよ」

「まぁ、あるっちゃあるけどまだ俺ん中でも整理できてねぇからいい」

「は？」

整理ってなに

「つか、お前もうジヨンさん会うのやめろ」

「え？」

さっきからジュネとの会話が噛み合ってない気がするんだけど気の所為？

「ヌナの悲しむ顔もう見たくねぇんだよ」

「・・・・・」

「だから、やめろ」

「・・・・・」

そっか

そうだよね

ジュネからしたら私が大好きな人の幸せを壊す存在なんだ