spring time -second-

▽ ページ5

・



私のなにが変わっちゃったんだろ




「オッパ・・・私・・オッパが本当に好きなの」

「・・・・うん」

「好きだけど」

「うん、好きだけど？」

「・・・・・好きだけど」




オッパもずるいけど私もずるい

本音を言ってしまったら会えなくなるような気がして




人生ってつくづくタイミングなんだと痛感した

オッパが私への思いに蓋をしてなかったら？
こんなにも年が離れてなかったら？
私がもっと好きだとアピールしてたら？


オッパと私付き合ってたのかな
あんなに苦しまなくても良かったのかな




「ごめんA。Aにばっか言わせて。泣かせたかったわけじゃないんだ」



オッパも泣きそうな顔してるのに
滝のように出てる私の涙を拭う



「俺たち結局タイミングが合わなかったね。これも運命だと思う」

「・・・・・」



ね？って柔らかい笑顔を作ったオッパ



「俺たち今まで通り兄妹でいような？たまに飯食って遊んで」

「・・・・・・うん」

「ライクでもラブでも好きなことには変わりない」

「うん」

「ダメなオッパでごめんな」

「ううん」

「呼び出してごめんね。頭パンクしそうでただ会いたかった・・ありがとう・・・・ありがとうA」

オッパ・・・



こんなにやるせない初恋の終わりなんて想像もしてなかった



私の初恋


オッパで良かったと思う



「オッパ」


「ん？」


「テヨンオンニとちゃんと話してね」


「うん、分かってる」


「あと」


「うん」


「私の初恋をありがとう」


「・・・・(笑)それはちょっとなんて答えていいかわかんないや」



オッパが気まずそうに笑うと私も笑った









.

▽→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す