HiGH&LOW〜俺が守るから〜【3】《佐野玲於》

お前といるから ページ14

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A｢…レオ｣


レオ｢なんだよ｣


A｢もしかしてさ、……ヤキモチ？｣


レオ｢はあ？｣




何言ってんだとでもいうような目で
私を見つめる。


でもね
レオの顔、暗闇の中で
ほんのり赤いように見えて。


自分もそれに気づいているのか
私から顔を隠すようにそっぽを向いた。




A｢…ふふ、｣


レオ｢なんだよ？｣


A｢ううん。｣


レオ｢意味わかんねえ。｣




きっと、可愛いなんて
言ったら怒るよね。


代わりに、昼間に
ピーから聞いたことを話した。




A｢…ピーから聞いた。サラちゃん取り戻しに行った時の、バーニーのこと。｣


レオ｢…そうか｣


A｢そのことがあったから、あんなに心配してたんだよね。｣


レオ｢……まあ、取られるなんて、ごめんだからな。｣


A｢取られる？｣


レオ｢…バーニーに。………Aを。｣






…あ、ダメだ。

今度はこっちが照れる。

とっさに顔を背けた。



………こんなの、柄じゃないのに。




A｢……｣


レオ｢…急に黙るなよ｣


A｢…うるさい｣


レオ｢はあ？｣




あ、やば。

ちょっと怒った。


背いてた顔を
レオに戻される。

すると、私の顔を見るなり
拍子抜けのように笑って。




レオ｢顔、赤いし。笑｣


A｢…レオが、さらっと恥ずかしくなるこというから、｣


レオ｢本心言っただけじゃねえか｣


A｢前はもっと思ってること口にはしてなかったよ。なんでそんな素直になってるの。｣




そう言うと、レオは黙って
考える素振りをした。


そして、優しい顔で私のこと見て。





レオ｢………、Aといるからかもな？｣





その直後
レオの顔が近づいてきて。


…唇に、柔らかいものが触れた。




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