I xxxxxx (jesse) PT.2

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ジェスが居なくなっただけで急に部屋が寂しく見える、可笑しいよね

これが当たり前の光景なのに。





ベッドに寝転んでみると、甘い残り香がして

目を閉じると隣に居るみたい









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寂しさを紛らわす為に意識して日常に戻ろうとした



そして寝る前に子守唄のYouTubiを開く

相当見尽くしてしまった動画欄、なんかいいオススメないかなーってスワイプしてたら


見慣れ始めた髪の赤、意志の強そうな目


まるでジェスみたいな…



ソックリさんを見つけた気分だった。


そしてその隣に写るのは初めて会った時一緒に居たジュリにそっくりで



興味本位で動画を開くとそれは、多分、紛れもない彼達で

スマホを持つ手が震える。




いや、まさかって思う自分と


ジェスのあの昼夜問わずのあのスタイル。

社会人にしては派手な髪




ずっと詮索しないようにしてたわけじゃない

何となく美容師さんとかなのかなって思ってた。

服だってオシャレだし。





動画の中で踊って歌う彼はそれでも別人で


表情、仕草、どれを取ってもプロのそれ






とてもにわかには信じられなくて

嘘だ、嘘だって思いながらいろんな動画を見てみた





楽しげにメンバーとはしゃぐ彼

声も表情も私と一緒に居る時みたいに穏やかではないけど、ただのソックリさんじゃ済まされなくて



極めつけは



「ジャーンケン、ジャーン！！」



…鉄板ネタってこれか。



動画はどれもかっこよくて、面白くて


時々信じられないくらい滑る一発ギャグも


初めて見る彼が沢山いた






そして私はずっと涙が溢れて止まらなかった









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