I xxxxxx (jesse) PT.2

...10 ページ16

.









あの日とは違い、お互いの気持ちを知ってるから

ぎこちなさが端々に出てしまう





ジェスはソファに座り、私は…取り敢えずキッチンに立つ






「帰ったばっかで夜ご飯まだ何も作れてないの、今から急いで作るね」



「あっ、じゃあさ、じゃあさ、匂いで何作ってるか当てていい？！」



「ふふっ、ジェスに当てられるかなー？」






話し始めたら徐々に気持ちも落ち着いて、前みたいに自然と笑顔になれる


この空間がとても幸せ。






トントントン、と包丁の刻む音


ご機嫌そうなジェスは鼻歌を口ずさむ


今流行りのラブソング


薄っぺらいと思ってたけどジェスが歌うだけで、胸きゅん案件






「わかった！！！！」



「分かるの遅いよ」




「カレーだ！！！」



「ルー入れたから分かるよね？」




私のツッコミの何がそんなに面白いのか、はしゃぐジェスが動画で見たまんまだった









「うまそー！俺大盛りね！？」



「はいはーい」





キッチンまでやって来たジェスは私のよそったご飯を運んでくれる


こういうのいいな、って。

知らずのうちににやけてたらしい


キッチンに戻ったジェスが「にやけてるよっ」て、にやけながら私の頬をつつく




だから私も同じようにジェスの頬をつつき









「ここにホクロあるよっ」



「ホクロかよ！」









.

...10→←...10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す