I xxxxxx (jesse) PT.2

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無言の時間が流れ

雨の音とジェスの心臓の音がダイレクトに伝わる





「怖かったから何も言えなかった







ちょっと興味本位もあった。仕事柄自分を知らない人と話す事なんて無かったから」





ポツリ、ポツリ、と何かを諦めたように彼が話し始める







「でも初めて会った日、…お姉さんの隣でジントニック頼んだ瞬間から…人生で初めて一目惚れしたんだと思う

一目惚れとかしないタイプだと思ってたんだけどねー」






えっ、と驚く私の顔を覗き込み






「好きだ、って思ったら怖くなった…


何も知らないAちゃんに仕事の事話したらどうな風に思われるか



でもこんな風に避けられるってわかってたらちゃんと自分の口から言えばよかったって



しっっっぬほど後悔してた」






乾いた笑いでこの場を和まそうとする彼に

素直な気持ちをぶつけた彼に


私はそんな彼から逃げ回るのをやめたいと思った







「避けてごめん…ジェシーの事嫌いになった訳じゃないのよ…


ただ…」



「ただ…？」





「たまたま見つけてしまったYouTubiで、ジェスを見れば見るほど

一緒に居れば迷惑をかけると思ったし


もしかしてただからかわれてただけなんじゃないかって。ただの暇潰しに使われてたのかもって」




「そんな訳ないじゃん！」と否定しながら私を抱き締める腕の力の強さが増す









喉の奥が苦しい、涙が溢れそう…






「ジェスの事、いつの間にか好きになってたから

これ以上近付くのが怖かった」









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