名探偵コナン 短編集 【怪盗キッド/黒羽快斗/工藤新一/安室透/降谷零/江戸川コナン】

意地悪 1 【安室透】 ページ20

安｢また、いらして下さいね｣

女子高生に｢キャー｣なんて言われてる
満更でもなさそうな表情…

『…』

安｢Aさんは、アイスコーヒーのおかわりいかがですか？｣

『結構です』

お金を置いてポアロを出る
もうそろそろ私も限界だ

『あの、安室さん
私はもう限界なので別れますね』

そう言い残して、お店を出る
あぁ…あんな風に誰に対しても笑顔を撒き散らすなんて

『…好きでも一緒にいれないことって、本当にあるんだよね』

漫画ではよくある話だなー
この後追いかけてきて、引き止められてやっぱりヨリが戻りました！って展開

『そんな、漫画みたいな事あるわけないのに』

自然と涙が出た

月日が流れれば人は変わる
私も安室さんと付き合って
彼の性格などある程度は把握しているつもりだった

『なにが、またいらして下さいよ…』

私にはあんな笑顔向けてくれたことは無い


『…当たり前か
私…彼の前で素直になったことなかったもんね』


何も言う資格なんてない


『楽しかったよ…』

気づけば知らない道にいた
まぁ携帯があるから迷子になる事はない…はずがその携帯の充電切れ…

『嘘でしょ…』

近くに人もいなければ交番もなさそう…
駅もどこにあるのか分からない

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