恋してた_3 [yuta_t]

Chapter99 ページ6

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そのままやっぱり何も言えず
俯いてると









ギュッと握られた右手









裕太に視線を合わせると









裕太「正直・・・」









裕太「Aに

会えなくなる生活なんて

想像も出来ない・・・」









　
　
　
　

　
　

裕太「でも・・・

別れようなんて俺には言えない」









伸びてきた手にギュッとされて









裕太「９月か・・・

あと・・・」









A「まだ具体的な

出発日は決まってないけど

・・・４ヵ月くらいかな」









裕太「４ヶ月か・・・」









裕太「・・・わかった

それまでにAを

笑顔で送り出せるよう頑張る」









A「・・・裕太」









裕太「俺にとっては

すんごい辛い事だけど

Aにとってのチャンスなんだもんね」









すぐに体を離し









A「ううん・・・

辛いのは裕太だけじゃないよ

仕事の事だけ考えれば

チャンスだってわかってても

裕太のいない生活が

私も想像出来ないもん・・・」









A「でも・・・

すごい勝手なのはわかってるけど

私は裕太との未来が

長い長いものであってほしいから」









A「今、離れることは辛いけど

このまま裕太だけが

どんどん成長していくのを見るんじゃなくて

私もパリに行って頑張って

裕太にも今とは違う私を見てほしいって思う」









A「不安もいっぱいあるけど

ちゃんと自分に自信を持てる人になりたい」









A「・・・本当に勝手なんだけど」








裕太は私の頭を撫でた








裕太「ん・・・わかってる

・・・あと４ヶ月

・・・そして１年」









再び裕太が私を包み







　
　
　
　
　

　
　
　




裕太「俺Aなら大丈夫」





　
　
　
　
　

　
その言葉を聞いて
安心した半分
急にパリ行きがリアルに感じて
私も抱きしめる手を強めた









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