Chapter133 ページ40
手紙を書き終え
裕太の部屋のカギと一緒に
その手紙を封筒にいれた
トランクの上に置き
窓から見上げた空には
キレイな月が輝いていた
窓を開けて
・・・パリの部屋からも
月、見えるかな?
まだまだ消えない夏の匂いに
今年は金木犀の香りはお預けか
そんな事を考えながら
最後の夜は終わっていった
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出発の日
トランクと封筒を持って
歩いて裕太のマンションまで向かった
この道何回歩いたかな?
蘇る思い出と一緒に進んだ道のり
マンションに着き
ポストの前に立って
手紙を入れようとした手は止まった
・・・。
バッグからメモ帳を取りだし
書きとめた短いメッセージ
封筒を開け手紙とメモを入れ替え
ポストにいれた
これでいいんだ
さよなら・・・・
行ってきます・・・・
心のなかで唱えて
マンションを後にした
誰が悪いわけじゃないし
何が悪かったわけでもない
もし過去に戻って
やり直せるとしても
私は戻らない
きっとどの時点に戻っても
同じ結果になっていたと思うから
いや、そう思わないと
何かに押しつぶされてしまいそうで
怖かったのかもしれない
もう隣にはいられないけど
今も私はあなたに恋しています
その気持ちは
トランクの中にしまって
空港へと向かった
これが私と裕太の恋の終わり
始まった日と同じように
まだまだ暑い日の事だった
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nico(プロフ) - 美弥さん» 現在添削をしながら少しずつ公開しています。公開する時はパスワードはかけずに公開するのでぜひ読んでくれると嬉しいです★ (2021年5月23日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ちかさん» 読んでいただきありがとうございます。マイペースでお待たせしてますがぜひ最後まで読んでくれると嬉しいです。 (2021年5月23日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
美弥(プロフ) - 始めまして。すごく素敵な作品でした。一気読みしちゃいました!続きが読めるの楽しみにしてます。読めるようになったらパスワード教えてもらえたらうれしいです。 (2021年5月20日 5時) (レス) id: 48c285c6ea (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - nicoさん!素敵な作品ありがとうございます。ストーリーにはいりきってしまいました。恋してた_4添削してるんですね。他の人の感想で見ました。楽しみにしてます。 (2021年5月18日 1時) (レス) id: 444c37e82e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - やまさん» ありがとうございます★添削頑張って少しでも早く公開出来るようがんばります! (2021年5月1日 21時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2015年10月24日 22時