Chapter132 ページ39
パリに予定より早く
行くと決めたのは私自身だった
元々は裕太と一緒にいる為だけに
ギリギリまで伸ばした出発日
もちろんこの東京から早く
脱出したい気持ちもあったけど
パリでの生活に少しでも早く慣れて
コレクションに臨みたい気持ちもあった
パリに行く前日
荷作りを終え見渡した部屋
よし・・準備完了
資料で山積みだった机も
きれいに片づけ
机の上に便箋をひろげ
ペンをとった
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玉森 裕太 様
突然の手紙ごめんなさい
これから裕太に最初で最後の手紙を書きます
裕太はお仕事から帰ってきたのかな?
それともこれからお仕事かな?
それかお休み、、、はないかな?
どちらにしても裕太が
この手紙を読む時には
私は空の上で映画でも見てるか
もしかしたらエッフェル塔を
見ながら優雅にお茶してるかもしれません
パリでの生活に早く慣れる為
出発を少し早めました
あれから元気でやっていますか?
風邪などひいていませんか?
ちゃんと寝れていますか?
まだまだ暑い日が続きますが
夏バテしてませんか?
体調管理が得意な裕太だから
心配いらないかな
私は今とても
わくわくしています
もちろん不安もあるけれど
これからパリではじまる生活に
胸が高鳴っています
ちょうど1年前に裕太と出会って
そこから私の世界は大きく変わりました
裕太と初めてドライブした夜
私は裕太に恋してしまいました
裕太の事、ほとんど知らないのに
自分でも驚きました
そしてあの日から
裕太はいつもまぶしくて
いつも私の胸の奥をギューっとつかんで
私は裕太にどんどん夢中になったんだ
ごめんね、こんな未練たらしい話
切り替えて未来の話をします
これから私と裕太は別々の道を
歩いて行くことになったけど
裕太を好きになった自分も
裕太と一緒にいた時間も
裕太が私にくれた言葉も
夢みたいな時間だったけれど
全て私にとっては本物で
その全てが私にとって
かけがえのないものだったと
今この瞬間も感じるし
そして心から愛しいと
思える日々だったから
私はパリで笑顔でがんばれそうです
私は裕太に恋してました
ただ恋してました
裕太も私に恋してくれてたかな?
答えはいりません
いつかまたなんて言いません
ただ幸せでいてください
ありがとうっていう気持ちを
たくさんくれてありがとう
A
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nico(プロフ) - 美弥さん» 現在添削をしながら少しずつ公開しています。公開する時はパスワードはかけずに公開するのでぜひ読んでくれると嬉しいです★ (2021年5月23日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ちかさん» 読んでいただきありがとうございます。マイペースでお待たせしてますがぜひ最後まで読んでくれると嬉しいです。 (2021年5月23日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
美弥(プロフ) - 始めまして。すごく素敵な作品でした。一気読みしちゃいました!続きが読めるの楽しみにしてます。読めるようになったらパスワード教えてもらえたらうれしいです。 (2021年5月20日 5時) (レス) id: 48c285c6ea (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - nicoさん!素敵な作品ありがとうございます。ストーリーにはいりきってしまいました。恋してた_4添削してるんですね。他の人の感想で見ました。楽しみにしてます。 (2021年5月18日 1時) (レス) id: 444c37e82e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - やまさん» ありがとうございます★添削頑張って少しでも早く公開出来るようがんばります! (2021年5月1日 21時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2015年10月24日 22時